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脊椎

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年5月23日更新

 脊椎脊髄外来では、月2回、土曜日午前中に、脊椎脊髄疾患を診療しております。手術が必要な患者さんには香川大学医学部附属病院で手術を受けていただいています。

外来では、

(1) 丁寧な問診と、詳細な神経学的診察を行い、画像検査を駆使して適切に診断すること。

(2) 手術が必要な方には、香川大学医学部附属病院で手術加療を行うよう紹介すること。

(3) 保存療法(手術を行わない治療)は投薬(薬をだすこと)や、各種神経ブロック(仙骨硬膜外ブロック,神経根ブロック)、理学療法や物理療法などの種々の方法を駆使し治療をおこなうこと。

(4) 香川大学医学部附属病院で手術を受けていただいた患者様の定期的な診察を主として行っています。

 また、手術が必要な方には、脊髄造影検査など術前に必要な検査を、当院に1泊2日ないし2泊3日程度、ご入院いただき検査を行っています。

 以下、診療を行っている疾患について、ご紹介します。

 

(1)頚髄症(頚椎症性脊髄症,頚椎後縦靭帯骨化症)

 箸を使ったり、ボタンをかけたりが困難になっているとか、階段を降る時に膝が崩れる感じがしたり、平地を歩いていてもつっぱるような感じがしたりして歩きにくい方、手指や下肢の痺れを自覚する方は頚椎で脊髄の通り道が狭いため起こっている可能性があります。基本的には手術が必要な疾患です。

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(2)頚椎症性神経根症 

 上肢に放散する痛みがあったり、力が入りにくかったりする方の場合、頚椎の神経根が圧迫されている可能性があります。投薬や、神経根ブロックなどの保存療法(手術をしない治療法)が無効であれば、手術が必要になることもあります。

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神経根ブロック:透視装置を用いて神経根周囲に専用の針を挿入し、局所麻酔でブロックします。

(3) 胸髄症

 階段を降る時に膝が崩れる感じがしたり、平地を歩いていてもつっぱるような感じがしたりして歩きにくい方、下肢の痺れを自覚する方、胸椎で脊髄の通り道が狭いため起こっている可能性があります。基本的には手術が必要な疾患です。

(4) 腰部脊柱管狭窄症,腰椎椎間板ヘルニア

 いわゆる坐骨神経痛のような痛みを自覚する方、歩行していると下肢の痺れや痛みを自覚して歩くことができなくなる方、下肢の筋力低下がある方、排尿する際の勢いが弱くなったり、失禁したりするような症状の方、腰の神経の通り道が狭いため起こっている可能性があります。

 腰椎椎間板ヘルニアは自然経過で消失することがありますが、麻痺が進行する場合手術による治療が適切となることがあります。

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(5) 脊髄腫瘍

 脊髄神経に発生した腫瘍です。確定診断を得るためには手術加療が必要になることがあります。

 また、麻痺がおこっている場合も手術が必要になります。

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術前MR 第2腰椎の高位で硬膜管の中に腫瘍が存在する.。

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(6) 化膿性脊椎炎 

 発熱とともに腰痛を自覚する方、内科などを受診して、発熱が落ち着いたにもかかわらず、頑固に腰痛が続く方、脊椎に細菌が感染して炎症を起こしていることがあります。

 治療の方針は、起炎菌(炎症を起こしている菌)を明らかにすること、起炎菌に効果のある抗菌薬を投与すること、病巣を掻爬することです。

 特に早期の加療が重要な疾患です。

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(7) 脊椎圧迫骨折 

 骨粗鬆症のある方の場合、軽微な外力(尻もちをつくなど、立った状態からの転倒など)で脊椎が骨折することがあります。

 脊椎圧迫骨折は初期治療が極めて重要です。骨折した形態にもよりますが、初期に適切な治療をしないと (1) さらに潰れることがあります(椎体圧壊)、(2) 神経が圧迫されることがあります(遅発性神経麻痺)。(3) 骨がつかないことがあります(椎体偽関節)。

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 お気軽に御相談下さい!

 以上、脊椎脊髄外来で診療を行っている疾患の一部をご紹介しました。お気軽に御相談下さい!

 最後に患者さんに御願いします、「お薬手帳」をお持ちの方は、必ず持って来てください。


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