感染対策チーム(Ict)
チーム紹介
院内で発生する様々な感染症から患者さんや職員を守るために、院内感染防止対策に関する活動を行っています。また近隣の施設と連携を行い、地域の感染対策にも取り組んでいます。
構成メンバー
感染制御ドクター(Icd)や感染管理認定看護師(Icn)を中心とした多職種で構成されており組織横断的に活動しています。
・感染制御医師(ICD):2名
・感染管理認定看護師(CNIC):3名
・臨床検査技師:2名
・薬剤師:1名
・リンクナース13名
・事務職員:3名
院内感染対策の実施事項
Ictラウンド(微生物学ラウンド)
ICTメンバーが週1回のラウンドを行い、感染症患者の把握、血液培養陽性患者及び抗菌薬の適性使用を促すコンサルテーション等の活動を行っています。
環境ラウンド
ICTメンバーが週1回環境ラウンドを行い、感染症を発生・拡大させないための環境が整えられているか確認をしています。
職員教育
感染対策の啓蒙・教育のため、全職員を対象の研修会を年に2回行っております。また、医師・薬剤師・検査技師・看護師を対象にAST研修会を年に2回行っております。基本的な内容を繰り返した研修を行い、研修終了後にはテストで理解度を確認しています。
サーベイランス
院内の感染症発生状況を確認しています。当院は、JANIS(厚生労働省院内感染サーベイランス事業)検査部門・全入院患者部門・SSI部門に参加し、感染率や発生状況などの調査を行っています。また、JANIS以外にも院内独自で下記サーベイランスを実施しています。
(1)末梢静脈カテーテルサーベイランス(2001年9月~)
(2)MRSAサーベイランス(2001年9月~)
(3)菌血症サーベイランス(2001年10月~)
(4)広域抗菌薬適正使用(2002年4月~)
(5)CLABSIサーベイランス(2003年1月~)
(6)SSIサーベイランス(2004年4月~)
(7)ミキシング台清掃サーベイランス(2004年10月~)
(8)周術期予防的抗菌薬適正使用サーベイランス(2005年8月~)
(9)クロストレオイデス・ディフィシル関連腸炎サーベイランス(2007年7月~)
(10)ESBL産生菌サーベイランス(2008年4月~)
(11)手指消毒・手洗いサーベイランス(2012年4月~)
(12)CAUTIサーベイランス(2014年4月~)
(13)手袋適正使用サーベイランス(2016年4月~)
感染対策の地域連携
感染対策は院内だけでなく地域との連携が極めて重要です。当院は、感染対策向上加算1を取得しており、近隣の病院や高齢者施設とのカンファレンスやラウンド、新興感染症を想定した訓練を通して、地域の感染対策質向上に取り組んでいます。