ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
坂出市立病院 > 呼吸器内科

呼吸器内科

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年12月22日更新

診療内容について

 呼吸器内科では、肺炎などの肺炎・結核など呼吸器感染症、肺癌などの肺腫瘍、気管支喘息などアレルギー性疾患、肺気腫などによる慢性閉塞性肺疾患、間質性肺炎などの診断・治療を行っています。呼吸がしづらい、咳が気になるという症状は人に理解されづらいものです。そういった疾患に対して各種検査による診断、エビデンスに基づいた効果的な最新の治療を専門施設として提供出来るよう努力しています。

呼吸器内科実績

紹介件数

主な疾患における診療内容について

肺炎

 肺炎は、平成23年より国内の死因第3位となっており、その中の96%は高齢者です。肺炎の症状としては発熱、痰、咳などがあります。肺炎の検査ですが、胸部レントゲンやCT検査、血液検査なども行いますが、最も有用なのは喀痰検査です。当院では喀痰グラム染色迅速検査などで、治療開始時に原因微生物を可能な限り推定し、それに合わせた治療を行っております。

 気管支喘息

 発作的な咳・喘鳴・呼吸困難などの症状をきたすアレルギー性疾患です。慢性気道炎症であり、吸入ステロイド薬を中心とした吸入治療が中心です。当院では、気道狭窄の指標であるスパイロメトリー検査(気管支拡張剤吸入前祖の可逆性も確認)、気道炎症の指標である、呼気NOの両方を指標に治療を行っています。吸入治療には正しい吸入手技が大切ですが、吸入指導は院内薬剤師・調剤薬局と連携して行っています。発作時には、気管支拡張剤吸入、ステロイド薬の点滴治療、改善しない時は入院にて鼻マスク呼吸器による呼吸管理を行います。咳を唯一の症状とした、咳喘息(咳優位型喘息)に対しても積極的治療を行っています。

 COPD(慢性閉塞性肺疾患)

 咳・痰・息切れを主症状とする肺の病気で、原因のほとんどは喫煙です。2013年度では本邦の死因第8位となっており、今後増加が予想されています。早期は無症状のことが多く、進行すると階段や坂道歩行時の息切れから出現します。さらに進行すると、息切れのため平地歩行も困難となり、在宅酸素療法が必要となることもあります。最も大切な治療は禁煙です。禁煙によって進行を遅らせる事が証明されております。次に気管支拡張剤の吸入治療を行います。進行例や効果が不十分な時には、吸入薬を2種類、3種類と併用します。2種類の吸入気管支拡張剤の配合剤も発売されております。非薬物療法としては、呼吸リハビリ、栄養療法が重要であり、近年は、日常生活での活動性向上の必要性がいわれております。COPDは早期の治療介入で予後の改善が期待されるようになってきており、当院では、医師・看護師。薬剤師・理学療法士・作業療法士・栄養士などのチームで包括的リハビリテーションを積極的に取り組んでおります。

 肺がん 

 肺がんは、男女ともに日本人のがんによる死亡原因の第1位となっています。50歳以上で発生率が急増し、喫煙者では非喫煙者と比較すると男性で4.4倍、女性で2.8倍以上になること、受動喫煙でも1.3倍へと増加することが報告されています。症状としては咳嗽、喀痰、血痰、呼吸困難、胸痛など多彩ですが、無症状で検診にてより早い段階で発見することが重要です。胸部レントゲンで異常を疑われればCT検査を行い、気管支鏡やCTガイド下経皮的生検、胸腔鏡検査などで細胞・組織を採取して確定診断を行います。さらに、腹部・頭部・骨などでの広がりを調べて(ステージング)、治療方針を決定します。治療としては手術、抗癌剤による化学療法、放射線療法が基本となります。これらの治療を組み合わせることもあります。呼吸器内科では、化学療法を中心とした治療を行っております。化学療法は最初の1コースは入院、2コース眼以降は外来で行って行きます。化学療法を行うにあたり、患者さん本人の状態や家族の希望に沿うように配慮しており、本人の意向を反映できるように基本的には告知を行っています。

 睡眠時無呼吸症候群

 

 睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)とは、気道の閉塞などが原因で睡眠中に何回も呼吸が止まる病気です。日中の眠気のため、交通事故や仕事中に事故を起こす確立が一般の人と比べ高く、重症患者においては放置すると高血圧や不整脈、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病などを引き起こしやすいといわれております。

 いびきや日中の眠気などの症状から疑われる場合、ポリソムノグラフィー(PSG)検査を行い診断しています。1泊2日での入院精査(夜7時までに来院,7時30分頃より機器を装着、装着後睡眠をとり、翌朝起床後退院)を行っています。検査の結果が中等症から重症の睡眠時無呼吸症候群を診断されれば、鼻マスクによる持続陽圧療法(CPAP)を導入しています。当院では、最新の治療器及びマスクを各種取り揃えており、より適した治療方法を選ぶことが出来ます。

このページの先頭へ