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坂出市病院事業管理者兼坂出市立病院長あいさつ

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年4月1日更新

院長先生

坂出市病院事業管理者

兼坂出市立病院長

岡 田 節 雄

 平成31年4月1日付けで坂出市病院事業管理者(兼坂出市立病院長)を拝命しました岡田節雄でございます。

 

 坂出市立病院は昭和22年の開院以来、公立病院として市民の皆様に良質な医療の提供に努めて参りました。72年の歴史がございますが、決して順風満帆ではありませんでした。平成3年には旧自治省(現総務省)から経営不振を理由に廃院勧告を受けた“暗黒の時代”を経験し、逆境を改革のチャンスと捉え、過去から学び未来を見据え病院職員一同、坂出市行政一同、並びに市民の皆様のご協力、ご理解を賜りながら奮闘した歴史がございます。平成22年には廃院勧告を受けた総務省から、一転、優良自治体病院として総務大臣表彰を受賞するまでに再生致しました。平成26年に急性期医療を中心とした医療貢献・地域貢献を目的とし現在地に新築移転、現在に至っております。新築移転後救急車搬送件数、時間外受応患者数、手術件数、抗癌剤治療件数、血液透析件数、小児医療件数、病床利用率等も増加し、坂出市以外の住民の方々の受診も増えております。急性期化の指標でもあります平均在院日数は継続的に短縮しております。一方僻地や島嶼部への診療も継続しておりますし、患者様から要望の多い入院から継続的在宅医療へのスムースな移行にも注力し“すこやかライフ支援室”を中心に訪問診療、訪問看護、在宅医療、在宅看取りも充実させております。

 

 日本は今後世界でも類をみない超高齢化社会に突入します。日本の医療界を取り巻く環境も大変厳しい状況が予測され、地域医療構想の実現や地域包括ケアシステムの早期構築が急務であります。特に第一次ベビーブームであった昭和22年~24年生まれのいわゆる団塊の世代が一気に75歳以上の後期高齢者群になる医療界の2025年問題は、少ない医療資源を有効に活用し、質の向上とコストダウンなる一部相反する宿題を解決しなければなりません。少ない費用で高齢者の医療・介護・支援を地域で効率的に過不足無く行う医療体系を早急に構築する必要があります。隙間の無い良質な医療の提供を望む地域住民と、機能分化・分担等による医療の選択と集中、効率化を最優先課題とする国策との乖離を地方の公立病院は解決していく事も大きな役割と考えております。地域医療構想では超高齢化社会の人口分布に best fit し、病状に応じた適切な医療を過不足無く提供する理想的機能別病床数に合わせる為、全体としての病床数は大きく削減予定となっております。世界の医療先進国に比し、日本の対人口比病床数は極めて多く問題である事に異論はありませんが、豊富な病床数が医療難民を少なくし、世界に誇れる充実した医療提供国となり、世界有数の長寿国家の模範となった日本の過去も無視すべきでは無いでしょう。病床数の削減から今後増加が危惧される医療難民への対策も重要課題と考えております。上記問題と課題は都市部より人口減かつ高齢化率の高い地方(地域)でより深刻な問題となります。坂出市も対岸の火事ではありませんので、熟慮・熟考し対応していきたいと考えています。何より必要とする医療人の確保は急務であり、今回の地方公営企業法全部適用への経営形態の変更により、迅速な職員採用計画・実施が可能となります。医師の派遣に関しては、医療界独特の医師人事が存在しますので、診療科の拡充も含め派遣先の香川大学と更なる連携強化を目指します。

 

 難問ではありますが、医療の質と経営の質を両立してこそ坂出市立病院の意義があります。今後も坂出市、ならびに中讃地域の中核病院として、市民の命と健康を守る充実した医療貢献を健全経営の基で継続していく所存です。ご支援、ご協力を賜ります様宜しくお願い申し上げます。


平成31年4月1日 

坂出市病院事業管理者兼坂出市立病院長 岡田節雄

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