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坂出市病院事業管理者 兼 坂出市立病院長 あいさつ

印刷用ページを表示する 掲載日:2024年1月1日更新

2024年(令和6年) 年頭のご挨拶

岡田病院事業管理者

坂出市病院事業管理者

兼 坂出市立病院長

岡 田 節 雄

 

 令和6年、新年明けましておめでとうございます。昨年は記録的猛暑、円安の継続、原油高、物価高、終わりの見えないウクライナでの戦争、イスラエル・ガザ地区における紛争など、世界的に不安定な状況が続いていました。聞く耳を持たない私利私欲から来る利己主義や争い事、覇権主義は子供や高齢者、病人や貧困層といったいわゆる「弱者」が犠牲となることが歴史的に明白です。理不尽な暴力や弱者不在の揉め事がなく、平和で落ち着いた暮らしができる世界が待っていることを願わずにはいられません。

 

 医療界におきましては、昨年5月8日に新型コロナウイルス感染症が感染症法の「2類相当」から「5類」に移行しました。一般社会は徐々にコロナ前に復している感があり、最近では人混みの中でもマスクを着用している方が極端に少なくなったと実感します。一方、病院内では、職員は元より患者さん含めすべての方がマスクを着用しており、この様子はコロナ禍と一切変わりがないように感じられます。マスク姿が病院内で稀になるのはいつのことなのかと待ち遠しく感じていますと同時に、もしかしたら、病院内ではマスク姿が日常となってしまうのではとも感じています。

 

 坂出市立病院は当地に新築移転し、早9年が過ぎ、10年目に入りました。十年一昔と申しますが、時の流れは想像以上に早いものです。中讃地区の急性期医療提供になくてはならない病院として成長することを職員の共通目標とし、日々の診療に従事しております。当院は2019年3月に中讃地区唯一の第二種感染症指定医療機関の指定を受け、瞬く間に新型コロナウイルス感染症の最前線病院として対応し、早4年近く経過しました。入院いただいたコロナ患者さんは既に2,000人を超え、患者さんの居住地として坂出市内はもちろん、丸亀市、宇多津町、善通寺市、琴平町、まんのう町、多度津町、三豊市、観音寺市、高松市に至るまで広範囲に及びました。最近は他の疾患に関しても坂出市外の患者さんのご利用も随分と増加しております。

 

 坂出市立病院は、悪性疾患や急性期疾患に対する診療レベルを高く保つよう、日々努力しております。医師の派遣元であります香川大学医学部と連携しながら体制作りをしております。地域住民の皆さまが真に望む医療体制とは、「最も身近な病院の機能充実」だと確信しており、坂出市立病院が「身近な病院」として、提供する医療レベルを向上させ、充実した診療を提供し、さらには有事にも活躍できることが、市民の皆さまの期待に応えるものだと考えております。

 

 理想的な地域医療提供体制の堅持に職員一同邁進いたします。今後とも市民の皆さまの幅広いご理解、ご協力、ご支援の程をお願い申し上げますとともに、社会全体が平和で安心できる日常へ早く復することを祈念し、年頭の挨拶とさせていただきます。

 

令和6年1月1日

 

坂出市病院事業管理者 兼 坂出市立病院長  岡田節雄

令和5年度 年度初めのご挨拶

 

 令和5年度(2023年度)が始まりましたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)も5月8日には感染症法の「2類相当」から「5類」に扱いが変更されます。社会生活は大きく変化すると思いますが、医療機関の感染対策を急激に変更することには多くの医療機関が躊躇しているのが現状です。医療機関の特性上、一般社会以上の感染対策を継続する必要がありますので、徐々に規制を緩和していくこととなりそうです。

 

 坂出市立病院は、中讃地区唯一の第二種感染症指定医療機関(2019年3月に指定)として、2020年3月に香川県内第一例目のCOVID-19患者を受け入れ、8月にはコロナ重点医療機関に指定されました。その後はCOVID-19対応・治療を継続し、2023年3月末までに延べ1800名以上のコロナ患者の入院を受け入れました。中讃地区を中心に広範な地域のコロナ患者を受け入れ、中心的役割を担ってまいりました。コロナ対応で多くの問題点も明らかとなり、病院組織として改善すべき点が明確化した面もありました。また、COVID-19が平時の医療を犠牲にしてよい理由には決してならずの考えの基、救急医療を含め通常の医療も感染対策しながら行うことの困難さも痛感しました。今後の運営に生かしたいと考えています。

 

 4月には新しい職員を多数坂出市立病院に迎えることができました。若く活気ある新しい”パワー”は、診療レベルを常に高く維持するために必要です。既存の組織風土に新鮮な”風”を吹き込んでくれることと期待しております。

 

 COVID-19が「5類」に移行しても、消滅したわけではありません。できれば猛威を振るわず、ストレス無く共存できる日常へ復帰することを願っております。市民の皆さまも自身の感染対策(密閉・密集・密接のいわゆる3密への注意、適宜マスク装着、手洗い等の手指衛生、環境整備等)を継続していただき、健康管理に充分御留意されますとともに、今後とも坂出市立病院に幅広いご理解、ご協力、ご支援の程をお願い申し上げて年度初めの挨拶とさせていただきます。

 

 

令和5年4月

 

坂出市病院事業管理者 兼 坂出市立病院長 岡田節雄


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