坂出市病院事業管理者 兼 坂出市立病院長 あいさつ
令和8年度 年度初めのご挨拶
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坂出市病院事業管理者 兼 坂出市立病院長 |
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岡 田 節 雄 |
令和8年度(2026年度)が始まりました。私の好きな言葉に「地面も凍る寒い日は、大地に向かって根を伸ばせ。春にはきっと花が咲く」があります。
医療界は新型コロナ(COVID-19)で大打撃を受け、アフターコロナでは官・民問わず医療機関の経営が悪化し、病院の存続すら危ぶまれる程の赤字経営が表面化し大変苦労してきました。医療機関の都合で勝手に値上げ出来ない公定価格である診療報酬制度を含めた医療界の制度設計、いわゆる構造の問題が主要因と感じます。近年の物価高、人件費が高騰する中、12年連続の診療報酬マイナス改定では当然の結果かも知れません。運営・経営に関する病院の努力不足を完全否定はせずに真摯に受け止めますが、坂出市立病院のみならず多くの医療機関は相応の努力や工夫をしてきたのも事実です。出来れば、”春にはきっと花が咲く”を期待せずにはいられませんが、かなり厳しい現実が予測されています。2年に一度の診療報酬改定では12年連続のマイナス改定後、本年は本体部分で3.09%のプラス改定(R8年度+2.41%、R9年度+3.77%)、薬価は0.86%のマイナス改定、診療材料費は0.01%のマイナス改定、計2.22%のプラス改定となりましたが、焼け石に水との大方の予測もあり、まだまだ”地面も凍る寒い医療界”かもしれませんが、春の到来に向けて職員一同努力致します。
働き方改革による労働時間の制限があるからと言って、医療の質の低下を甘受して良い理由には決してなりません。対策は、効率化と共に職員の増員も必要です。近年、医師、看護師、薬剤師等の医療従事者を確保することが非常に困難となる傾向がある中、4月には多くの新しい職員を坂出市立病院に迎える事が出来ました。若くて意欲に満ち溢れた新しい”パワー”は、診療レベルを高く維持し、活気ある病院であり続ける為には常に必要です。既存の組織風土に”新鮮な風”を吹き込んでくれる事と期待しております。
坂出市立病院は、中讃地域は元より隣接する高松西部や西讃地域を含めた医療圏の中で、中核的医療を提供する事を目標とし、救急医療、各科手術治療や悪性疾患に対する抗癌剤治療、循環器疾患や呼吸器疾患、消化器疾患、腎臓疾患、糖尿病等に関してより高次かつ良質な医療を提供し、救急車搬送件数や手術数、悪性疾患治療数を益々増加させ地域医療に貢献して参る方針ですので、今後とも坂出市立病院に幅広いご理解、ご協力、ご支援の程をお願い申し上げて年度初めの挨拶とさせて頂きます。
令和8年4月
坂出市病院事業管理者 兼 坂出市立病院長 岡田節雄
2026年(令和8年) 年頭のご挨拶
令和8年、新年明けましておめでとうございます。
昨年はアフターコロナと言われた1年、医療機関におきましては厳しい運営・経営が続きました。コロナ前に復する事は無く、新たな医療環境や社会環境が生じたためです。物価高、人件費増、働き方改革による労働時間の制限、職員の増員等々、出費(費用)は確実に増える中、勝手に値上げできない公定価格である診療報酬では出費を賄えず、赤字病院が多数を占めました。支出を抑えながら診療レベルは上げ続け、患者サービスの低下は防ぐというある意味矛盾した環境下ではありましたが、坂出市立病院は無菌室を10床増床(計12床)する等、必要な設備投資を行うと同時に、惜しみない経営努力も行い、診療レベルを維持・上昇させながら市民への良質な医療提供が滞らないよう公立病院の責務を果たす努力を行ってきました。
また、地方における医師、看護師はじめ医療職の人員不足が顕在化し、当院も必要な人材の確保に大変苦労いたしました。随時採用試験等を数回実施し、綱渡り的に人員を確保してきたところです。活気溢れる病院には“新しい風”が常に必要で、新人入職者の採用は必要不可欠と考えております。
坂出市立病院は当地に新築移転し、あっという間に11年が過ぎ、12年目に入りました。中讃地区の急性期医療提供に無くてはならない病院に成長することを職員の共通目標とし、日々の診療に従事しております。現在、総入院患者数は増加し、坂出市外在住患者さんの受診も増え、坂出市外在住患者さんの入院患者数が、市内在住の患者さんよりも多くなっております。
経営的には本年も更なる経営難が予測される中、当院は中讃地区の中心的役割を担い続け、一般診療は元より、救急医療、新型コロナを含めた新興・再興感染症医療、手術治療や悪性疾患に対する抗癌剤治療、心臓カテーテル治療、透析医療等の高次医療を安定的に提供し、救急車搬送件数や手術件数、悪性疾患治療数は増加させる計画で、地域医療により一層貢献してまいる所存です。幸い当院には、不足しがちな呼吸器内科医、循環器内科医、血液内科医、消化器内科医、腎臓内科医、糖尿病内科医など、各専門領域に複数の内科専門医が在籍しておりますし、香川大学からの応援医師にも診療して頂き、専門性の高い診療を行ってまいる所存です。外科系に関しましても、消化器外科、呼吸器外科、整形外科、泌尿器科、耳鼻咽喉科等に多くの専門医を配し、手術医療におけるより一層の充実を図ります。意欲のある若手医師の在籍も多く、活気ある病院を目指してまいります。
市民が真に望む医療環境とは、「最も身近な病院の機能充実」であると確信しておりますので、全国的に衰退傾向にある地域医療の堅持に向けて、職員一同邁進いたします。当院をご利用頂く患者様、並びに市民の皆様には、幅広いご理解、ご協力、ご支援の程をお願い申し上げ、年頭の挨拶とさせて頂きます。
令和8年1月1日
坂出市病院事業管理者 兼 坂出市立病院長 岡田節雄


