ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 大橋記念図書館 > 特集担当おすすめ本

特集担当おすすめ本

印刷用ページを表示する更新日:2019年8月1日更新

8・9月特集  『青い本』 

 8・9月のティーンズコーナーの特集は「青い本」です。
 中でもおすすめの本は…

   青い本

 『青の炎』<外部リンク>  貴志祐介/著 Kadokawa です。

 湘南の高校に通う17歳の秀一は、腹の底で、真っ赤な炎のように燃えさかる凶暴な思いを抱え、完全犯罪を企てています。裁判で有罪になる証拠さえ残さなければ、やれないことはない、と思っています。と聞くと、なんて危険な主人公なのだろう、と思うかもしれませんが、もちろん実行に移すつもりはありません。失敗した時のリスクはもちろん、たとえ完全犯罪が成功したとしても、心理的精神的な負担は大きく、心に残す落胤は一生消えないだろうということを、十分承知しているからです。
 しかし、平和な家庭をおよびやかす闖入者により、静かな激怒が秀一の心を満たし、真っ赤な炎のような怒りは、鮮やかなブルーの炎へと色を変えます。青は最も深い思索を表す色。その冷たい色相とは裏腹に、青の炎は、赤い炎以上の高温で燃焼するのです。警察も法律も家族の平和を取り返してはくれないと知った秀一は、家族を守るために決意します。
 本書は、犯人側から犯行を描いた倒叙ミステリーであり、若さゆえの青さが痛々しくもさわやかな青春小説です。

 特集コーナーには、表紙が青い本、タイトルに青がついている本、青春小説を集めました。青いものを見るとすずしげでさわやかな気分になります。青い本で、爽快な気分を味わってみてはいかがですか