物語を読んでいると、本の中の登場人物が食べているご飯やお菓子への美味なる思いが膨らんで、「自分もおはなしの中に入り込んで、同じものをたべてみたいなぁ」と考えたり、物語の舞台になっている街の様子を想像して、「実際に行って、おはなしの世界を体感してみたいなぁ」と思ったりしたことはありませんか?今月は、本やメディアなどの世界を少しでも現実で体験できるような、非現実と現実とをつないでくれる本を紹介します。
中でもおすすめの本は…

『L.M.モンゴメリの「赤毛のアン」クックブック 料理で楽しむ物語の世界』<外部リンク> ケイト・マクドナルド/著 L.M.モンゴメリ/著 原書房 です。
『赤毛のアン』の著者L.M.モンゴメリの孫娘にあたるケイト・マクドナルドが、物語とつながりのある料理を紹介したレシピ本で、『赤毛のアン』の世界観を楽しみながら、おいしい料理を作ることができます。物語の舞台となった場所や美しいお菓子の写真とともに、さまざまな料理が紹介されています。また、それぞれのレシピごとに、物語の中でその食事が登場したシーンに関係のある言葉が小説から引用されており、アンの世界への没入感が存分に味わえます。
読者であるあなた自身がアンの友達になって、一緒にテーブルを囲んでいるかのような気持ちになりながら本を楽しむことができる一冊です。
この他にも、特集コーナーには本の世界を現実で体感できるような本を集めています。五感を使って本の世界を感じてみるのはいかがでしょう。