えんぎもの(縁起物)
日本には古くからお祝いに縁起がいいものを贈ったり、家に飾ったりする風習があります。そこで今月は、えんぎものについて書かれた本をご紹介します。
1冊目は、本間美加子/著『幸せ招く縁起物』です。
だるまやこけし、招き猫など日本には縁起がいいとされてきたモノがたくさんあります。例えば、干菓子の「落雁」も無病息災の願いが込められたえんぎものの一つです。名前の由来は中国渡来のお菓子「軟(なん)落(らく)甘(かん)」からとされており、結婚式の引き出物や神仏へのお供え物など幅広い用途で愛されてきました。天然痘が流行した江戸時代には、病魔を退けると信じられていた赤色の落雁を贈る人もいたようです。
他にもこの本では、様々なえんぎものの歴史や由来、ご利益などが写真つきで分かりやすく紹介されています。えんぎものについて知っている方はもちろん、よく知らない方でも楽しめます。
2冊目は、ませぎりえこ/作『だるまのしゅぎょう』です。
さくらが楽しみにしていた「だるままつり」の日、一緒に行くはずだった友達と喧嘩をしてしまい、一人でおまつりに出かけることに。おまつりの会場で、ばったり出会った二人がそれぞれ買っただるまが突然手から飛び出して穴の中へ!追いかけた二人がたどり着いただるまの国では、だるまが修行を行っており…。
だるまは、倒れても何度でも起き上がる姿からさまざまな願いをかなえてくれるとされていますが、二人の願い事は無事に叶うのでしょうか?個性豊かなだるまの表情も魅力的な絵本です。
3冊目は、たなかしん/作 絵『一富士茄子牛焦げルギー』です。
ぼくはお正月の朝、おとんが見たしょうもない夢の話を聞いていました。その夢には、縁起がいい茄子や富士山が出てきて、願いを叶えてくれるというのです。おとんが「餅が焦げへんようにしてください」とお願いしたところ、「餅が焦げなくなってしまった」と全国ニュースになっていて…。願いが叶ったことに驚くぼくたちですが、なんともうひとつ何でも願いを叶えてくれることに。そこでぼくは、「死んだおかんを生き返らせてほしい」という願いを叶えてもらおうとしますが…。
家族の突然の死に対して、ぼくとおとんがそれぞれ苦しみながらも向き合っている姿やその苦しみを乗り越える姿を軽妙な関西弁を駆使して描かれており、読むと勇気をもらえる1冊です。
図書館のKBNおすすめ本コーナーには、ご紹介した本以外にもえんぎものにまつわる本を一緒に展示しています。ぜひ、図書館にお越しください。
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