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今月のおすすめ本

印刷用ページを表示する更新日:2026年2月25日更新

奏でる本

 3月19日は、「ミュージックの日」。「3が(ミュー)、19が(ジック)」の語呂合わせから、1991年に日本音楽家ユニオンによって制定されました。これにちなみ、今回は"音"にまつわる本をご紹介します。

 1冊目は、河出書房新社『楽器の音色がすぐ聴ける世界の民族楽器図鑑』です。
 楽器といえば何を思い浮かべますか?身近なものだとピアノやリコーダー、ギターなどでしょうか。世界には様々な民族によって演奏される多様な民族楽器があり、長く親しまれているからこそ固有文化と密接に関わっています。それぞれ楽器の形状や演奏方法が異なり辿ってきた歴史も多岐に渡るため、楽器の分類は一筋縄ではいかないそうです。本書では、弦が振動する「弦鳴楽器」、空気を吹き込む「気鳴楽器」、膜が振動する「膜鳴楽器」、そして楽器の体そのものが鳴る「体鳴楽器」の四つの仲間に分けて紹介しています。中には、格式高い儀式で演奏される日本の古典音楽「雅楽」に用いる「笙」や「篳篥」なども掲載されています。尚、各楽器の二次元コードを読み取ると実際にその貴重な音色を聴くこともできるので、異国の情景に思いを馳せながら、伝統的な民族楽器の世界に触れてみるのもまた一興です。

 2冊目は、エズラ=ジャック=キーツ/さく『ピーターのくちぶえ』です。
 ある日、口笛を吹いて犬と遊んでいる男の子を見かけたピーターは、自分も犬のウィリーを口笛で驚かせてみたいと思い、こっそり隠れて試してみますが上手く鳴らすことができません。そこで、転がっていた空き箱の中に隠れたり、お父さんの帽子をかぶり大人になった気持ちで鏡をのぞき込んだりして頬がくたびれるくらい練習しますが、なかなか音は鳴らなくて…。はたして、ピーターは口笛を吹けるようになるのでしょうか。ウィリーを振り向かせようとする一生懸命な姿が微笑ましい絵本です。彼の成長を描いたシリーズとして、他にも『ゆきのひ』や『ピーターのいす』などがあります。ぜひ併せてお楽しみください。

 3冊目は、佐原ひかり/著『スターゲイザー』です。
 芸能事務所「ユニバース」に所属する透は、アイドルの卵・通称「リトル」の一人。ここでは入所して10年がリトルの寿命とされ、それまでにデビューできなければ自動的に卒業となり、事務所に残留しても舞台やドラマに出演するだけ。つまりアイドルとしてのデビューは絶望的。そんな折、ライブで最も活躍したリトルがデビューするという噂が流れ、最高のパフォーマンスを発揮しようと誰もが歌やダンスに遮二無二励むようになります。「声質」「ビジュアル」「ファンサービス」、どれをとっても互いを羨まずにはいられない感情や胸に秘めた様々な思いが交錯する中、透は若さを費やしすべてを捧げなければデビューが叶わないことに疑問を抱き始めます。そればかりか、シンメトリーで踊る相棒の余命が短いことには深く踏み込めずにいて…。
 6編からなる本作は、メインとなる6人のリトルそれぞれの視点で描かれた青春アイドル群像劇で、夢を抱いたことがある人や今推しがいるという人には一層響くものがある物語です。

 今回ご紹介した本の他にも、メディア化した音楽小説やクラシック鑑賞の入門書、音楽著作権に関する本などがあります。本を通して、音の放つ魅力を楽しんでみてください。

 

前回までのおすすめ本

令和8年1月

えんぎもの(縁起物) [PDFファイル/112KB]

令和7年12月

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令和7年7月

本づくりの裏側 [PDFファイル/137KB]

令和7年6月

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令和7年5月

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令和7年4月

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令和7年3月

書籍化されたオンライン小説 [PDFファイル/155KB]

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