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今月のおすすめ本

印刷用ページを表示する更新日:2018年12月25日更新

明治モダン・大正ロマン・昭和レトロ

 平成も残すところあと4か月。そこで今回は,時代の襷を繋いだ明治,大正,昭和を舞台とした本をご紹介します。

 1冊目は,畠中恵/著『アイスクリン強し』です。
 時は明治23年。文明開化に賑わう中,真次郎は念願かなって西洋菓子屋・風琴屋を開きます。菓子作りの修行に専念したい真次郎ですが,次から次へと厄介事が舞い込んできます。そこへ,彼を取り巻く愉快な友人・元幕臣「若様組」が,ビスキットにチヨコレイト,ワッフルスにシユウクリームなど甘いお菓子を目当てにやってきて…。江戸の色を残しつつも,変化していく時代の波に揉まれながら繰り広げられる,菓子屋の主人と若様組のドタバタ「スイーツ文明開化」です。どの世代の人も楽しめる甘くてモダンな一冊です。

 2冊目は,原田マハ/著『リーチ先生』です。
 日本の美を愛し続けた英国人陶芸家バーナード・リーチとその弟子・亀乃介の半生を描く,史実に基づいたアートフィクションです。物語は,リーチ先生の世話役を命ぜられた亀乃介の息子・高市が,父がかつて先生の助手であったと知る場面から始まります。西洋と東洋の芸術の融合を夢に単身渡航した青年リーチと,芸術に憧れを抱き書生をしていた父,この若き日の出会いが二人の陶芸家の才能を開花させます。また,陶芸の先生は"「有名」だからいい,というわけじゃない。むしろ「無名」であることに誇りを持ちなさい"と説きます。こうした芸術家達との交友が彼らの人生を突き動かしていきます。明治,大正,昭和にわたって繋がる芸術家たちのロマン溢れる一冊です。

 3冊目は,青島幸男/著『人間万事塞翁が丙午』です。
 舞台は,日中戦争から太平洋戦争終結にかけての日本橋堀留町です。そこで弁当屋「弁菊」を営むハナは,お店の切り盛りに大忙し。そんな中,ハナの夫に召集令状が届きます。出征,姑との確執,夫の浮気,お店の経営…混沌の時世においても,ハナは下町の江戸っ子らしい活力で乗り切っていきます。人情味あふれるご近所とのいきいきとした交流が,心地よいほどリズミカルに描かれています。疾風怒濤の時代をたくましく生きた人々の日々には,悲喜交々至るものがあります。下町風情が懐かしく蘇るレトロな一冊です。

 図書館には今回ご紹介した本以外にも,芸術や文化にふれることのできる本が沢山あります。ぜひ図書館にお立ち寄りください。

前回までのおすすめ本 

平成30年11月

<夜空の下で読みたい本 >[PDFファイル/133KB]

平成30年10月

<食欲をそそられる本> [PDFファイル/119KB]

平成30年9月

<ファッションの本> [PDFファイル/155KB]

平成30年8月

<夏の終わりにふれたい本> [PDFファイル/156KB]

平成30年7月

<坂出にゆかりのある古の偉人> [PDFファイル/172KB]

平成30年6月

<旅に出たくなる本> [PDFファイル/136KB]

平成30年5月

<これから赤ちゃんを迎える家庭におすすめの本> [PDFファイル/119KB]

平成30年4月

<あなたの知らない文字の世界> [PDFファイル/118KB]

昨年度のおすすめ本は平成29年度 図書館員おすすめの本のページをご覧ください。

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