このページに掲載している写真はすべて,平成18年度松山地区(4町)自主防災会組織防災訓練より。(参加組織:青海町自主防災会,大屋冨町自主防災会,高屋町自主防災会,神谷町自主防災会,松山校区連絡協議会)
災害に備えた地域の共助として,自治会等で組織し,地域防災の要となるのが自主防災組織です。
災害時に,または災害に備えて,自助では対応できないことも,地域みんなの力を合わせれば,乗り越えることができます。
あなたの住む地域に自主防災組織はありますか。あればあなたもその一員です。なければ自主防災組織を結成して,地域の力で災害に備えましょう。
顔を合わせたらあいさつしたり,気軽に声をかけ合うなど,日頃からご近所同士のコミュニケーションをとっておくことが,いざというときに強い力を発揮します。
阪神・淡路大震災が発生したとき,北淡町(当時)では,自衛隊が到着したときには,救助はほぼ終了していたようです。なぜなら地域のつながりが強く,倒れた家に埋まってしまった人が,普段どの部屋で寝ていたかを近所の方が知っていたため,倒れた家のどのあたりを探せばよいか把握でき,効率的に救助ができたからだそうです。
防災に関する勉強会や講習会を開くなど,ご近所同士で防災意識を高め,災害に関する知識も深めましょう。災害別にどのような被害が想定されるかを考えておくことはとても重要です。
古くからその地域に住んでいる人の話や図上訓練,地域の中を隅々まで歩いてみるといった行動により,地域の危険箇所や過去の被害発生箇所,その地域が昔どのような土地利用をされていたかなど,自分たちの住んでいる地域の特性を理解することも重要です。地域を知れば,地域の中の見えていなかった防災力を発見できるかもしれません。
災害を理解し,地域の特性を知れば,何を準備すればよいか,どのようなことを訓練しておけばよいかが,明らかになってくるでしょう。
勉強会,講習会等の開催は,下記までご相談ください。
本市では,校区(地区)によっては,自主防災組織や自治会,地区社会福祉協議会等が連携して,地域の防災マップを作成し,地域の住民に,危険箇所や一時避難場所,広域避難場所を示すなどの活動が行われています。
神戸市の「人と防災未来センター」や,淡路市の「北淡震災記念公園」など,被災地の被害の記録を見たり体験したりすることは,組織の会員や,これから一緒に組織を作っていこうとする人たちと,「危機感」や「やる気」などを共有化するのに大変有効です。
県内にも,阪神・淡路大震災や昭和南海地震などの揺れを体験できる地震体験コーナーや,風速30mまでの暴風を体験できる暴風体験コーナーなど,多数の体験コーナーを備えた香川県防災センターがあります。ぜひ体験していただいて,防災に関する知識・技術を学んでください。
他の自主防災組織と交流すると,いろいろな情報を得ることができます。
特に先進地の自主防災組織と交流すると,組織を運営して行くうえでのヒントを得られる可能性があります。
地域で何を備えておけばよいかがわかれば,それに必要な防災資機材を備蓄・整備していきましょう。
本市では,自主防災組織の結成促進のため,組織の結成届を市に提出した自主防災組織に対して,防災資機材整備費用に補助金を交付する制度があります。詳しくは坂出市危機管理課(44-5023)までお問い合わせください。
どんな訓練をしておけばよいかがわかってきたら,実際に訓練を行ってみましょう
組織の中で役割分担を決め,いざという時に落ち着いて行動できるよう,準備をしておきます。
連絡網を通じたスムーズな連絡,けが人や高齢者,体の不自由な人など援護が必要な人の救出,安全な避難など,地震や台風などの実際の災害を想定して予行演習を行いましょう。
訓練はスムーズに進まなくてもかまいません。訓練を通して問題点が出てきたら,解決策を考えて,次の訓練に活かしましょう。この繰り返しが,いざという時につながります。
消火訓練や土のう作り・土のう積み訓練,応急処置訓練など,訓練時に消防署員による指導を受けることができます。詳しくは下記までお問い合わせください。