坂出三金時
坂出市特産の「金時にんじん」「金時いも」「金時みかん」の3つを総称して坂出三金時と呼びます。
金時にんじん
坂出市での金時にんじんの栽培は,昭和8年頃から始まり,お正月のおせち料理の素材としての需要が高く,主に京阪神市場と京浜市場に出荷されています。
西洋にんじんに比べて,赤色の鮮やかさ,肉質が軟らかくて甘みが強く,にんじん臭さが少ないのが特徴です。
金時にんじん特有の赤色はトマトと同じリコピンという色素で,特にガンを予防する効果が高いことでも注目されています。
出荷時期は11月から3月,出荷最盛期は12月中下旬。香川県が日本一の出荷量を誇っています。
金時いも
坂出市では昭和30年代から栽培が始まり,早掘りかんしょの産地となっています。
坂出市の塩田跡地の目の粗い砂地が,金時いもの栽培に最適であり,さらに塩田特有の塩が天然のミネラルとして溶け込んでいるため,甘みが強いのが特徴です。
金時いもの皮の色のアントシアニンは,赤ワインのポリフェノールの一つと同じものであり,抗酸化性を持っているため,活性酸素を除去して肝機能を向上してくれます。
出荷時期は6月下旬から8月下旬,出荷最盛期は7月下旬から8月上旬。
金時みかん
金時みかんは品種名を「小原紅早生」といい,昭和47年に坂出市のみかん生産者の小原さんの園地で発見された「宮川早生」の枝変わりです。その後,平成5年に新品種登録されました。
一般の品種のみかんに比べて,皮や果肉の色が赤く,糖度が高いのが特徴です。
小原紅早生をはじめとするカンキツ類には,メタボリック症候群の予防効果が高いと知られています。
出荷時期は11月下旬から1月上旬,出荷最盛期は12月下旬。贈答品としての人気が高いです。