いまから855年前、現在の坂出市府中町にあった讃岐国府の近くでさかいでまろは住んでいた。
ある名月の夜、月の美しさにみとれて家の外に出ると、どこからともなくこの世のものとは思えない美しい音が聞こえてくる。
キラリン キラリン … その音色にみちびかれるまま歩いていると、まわりは知らない景色に変わっていた。
さかいでまろはなんと、2013年の春、瀬戸内国際芸術祭でにぎわう坂出市沙弥島で開かれていた、サヌカイトのコンサート会場にやってきたのだった…!
美しい音色の正体は不思議の石、「サヌカイト」だったのだ。
自分の身に何が起こったのかわからず、ひとりぼっちで涙がこぼれそうになるさかいでまろ。
そんなとき、会場には平安時代の衣装をまといコンサートを鑑賞中の市長がいた。
なつかしい衣装を着た市長を見つけたさかいでまろは、すぐに駆け寄り、市長により保護された。
こうして現代に迷い込んださかいでまろだったが、すぐに新しい暮らしに慣れ、今では刺激がいっぱいの生活を楽しんでいる。
自分のことをまろ、まろ、というので皆にさかいでまろと呼ばれるようになった。
時空を超えてやって来た場所が、崇徳上皇の没後850年の世界と知り、ふだんから自分をかわいがってくれている崇徳上皇が現代の人々に慕われていることをうれしく思い、さかいでまろは坂出の人がとても好きになった。
平安時代に帰ったらまっさきに上皇に現代のお話をしたいと思っている。
2013年の終わり、軽い気持ちで出た坂出市の公認キャラクター選挙で勝ってしまったため、しばらく現代にいようと決めた。
実際にはさぬき国司ではなく、国司志望の男の子である。
かつて讃岐国府で活躍した菅原道真を尊敬していて、自分もそうなりたいとめざしている。
市長のそばで現代の政治を学びたいと願い出て、市長も了解し、この春、晴れて坂出市PR戦略係長となる。
さかいでまろ (本名はヒミツ)
坂出のおむすび山 のふもとのおうち
12月4日8時00分 (いにしえ)
元気はつらつ。坂出の人が大好き。
ダンス
だんだん、現代風のしゃべり方になってきたが、一人称は「まろ」。
また、ときどき「いにしえのまろん(ロマン)のまち さかいで」と言ってしまう。
平安時代にはない三金時のおいしさに衝撃を受け、いつでも平安時代に持って帰れるように持ち歩いている。
家でもお手伝いを良くしていたため、意外と料理男子である。
会う人すべてに坂出のファンになってもらうこと。
時空を超えた自分の使命は現代、平安時代それぞれのよさを人々に伝えることと思っている。
4月1日付けで坂出市PR戦略係長に任命された。
人が集まる場所。特に子どもがたくさんいると友達になりたくてうずうずする。
崇徳上皇に和歌を習っていた木ノ丸殿、サヌカイトの音色がするところ。
帽子。和歌を習う崇徳上皇にもらった。
しおっさんにそっくりな飼い犬がいて、現代ではしおっさんをかわいがっている。
家庭教師のサカデデからはときどき宿題が送られてくる。
妖精いでまるは両親にさかいでまろの近況を伝えてくれている。
いも麻呂はときどき夢に出てきてさかいでまろに不思議なお告げをする。
せとのはしは総選挙で初めて知り合い、その生態のあまりの珍しさに平安時代に連れて帰ろうとするがいつも逃げられる。
(※登場人物はともに市民総選挙をたたかった仲間)
【伝説の市民総選挙ファイナリスト いでまる、いも麻呂、せとのはし、しおっさん、さかいでまろ、サカデデ(左から)】