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坂出市男女共同参画講演会『「もしも」に備える「いつも」を考えよう 目からウロコのぼうさい』を開催しました

印刷用ページを表示する更新日:2024年4月1日更新

 令和6年2月23日(金・祝)13時30分より市役所本館2階大会議室にて、男女共同参画講演会『「もしも」に備える「いつも」を考えよう 目からウロコのぼうさい』を開催しました。

 今回、講師としてお招きしたのは、防災・安心プランナー 柳原 志保 さんです。

 宮城県出身、熊本県在住の柳原さんは、東日本大震災で被災し避難所生活のあと、移住先で熊本地震と熊本豪雨も経験されました。『歌う防災士 しほママ』の愛称で、大震災の経験と教訓をいかし、全国で防災講演を行うほか、テレビやラジオなどのメディア出演や社会活動など、多方面で活躍されています。

 

 開会に先立ち、本年1月1日に発生した「令和6年能登半島地震」においてお亡くなりになられたかたがたのご冥福をお祈りするため、会場にいる全員で黙とうを捧げました。

 歌を歌いながら登場したしほママ。まず、教えていただいたのは、命を守る「ぼうさいポーズ」です。

 地震の時は頭を守る「ダンゴムシ」、津波の時は素早く逃げる「チーター」、台風の時は大きな耳で情報を収集する「ウサギ」など、動物になぞらえたポースで命の守り方を学びました。

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 また、一人ひとりの避難行動計画「マイタイムライン」やハザードマップには載っていない危険な場所や役に立つ場所を見つけることができる「防災さんぽ」を教えていただきました。

 そして、しほママの次男であり防災士でもある拓巳さんが動画で登場し、自分でできることは自分でする、日頃から片付けや整理整頓を心がけるなど、「いつも」の習慣が「もしも」に役立つという『柳原家の心得 5か条』を教えていただき、「防災力=人間力」であることを学びました。

 

 後半のお話では、実際にしほママが経験した避難所生活のお話を軸に、注意したいポイントや備えのヒントなどを教えていただきました。災害時等に役立つ簡単なトイレづくりを学んだり、新聞紙で実際に新聞紙スリッパを作ったりしました。

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 避難所には多様な人が集まります。食物アレルギーのある人や授乳中のママ、介護の必要な人などさまざまな立場の人が安心して過ごせるよう、一人ひとりのちょっとした周りへの配慮が大切です。そして、女性の「気づく力」「共感する力」「コミュニケーション力」などが防災の現場には不可欠であり、性別を問わずだれもが主体者として防災に取り組むことの大切さを教えていただきました。

 当日は、161名のかたにご参加いただき、大盛況のうちに終えることができました。ご来場いただいたみなさまには、本講演会を通じて、防災を自分ごととして捉えることで、備えのヒントや男女共同参画の視点から見た防災について考えていただけたのではないでしょうか。

 坂出市では、さまざまな視点から男女共同参画について考えていただくことを目的に、平成26年度より男女共同参画に関する講演会を開催しています。今後も連続性、継続性を意識して開催したいと考えておりますので、ご参加のほどよろしくお願いいたします。

 なお、本講演会では、より多くのかたがたに理解を深めていただくため、要約筆記サービスを実施しました。

 

★アンケート集計結果はこちらから↓

アンケート集計結果 [PDFファイル/1.22MB]

 

 

アンケートに記載のあったしほママへの質問と回答
質問 回答
防災グッズの的確な置き場所はどこ?

災害リスクや家の構造、間取り、家族構成、年齢などによって異なる(正解はない)ことを前提としてお答えします。


◆「防災リュック」の場合
寝床、玄関、縁側など外に持ち出しやすい場所にわたしは置いています。
例えば、寝床が2Fでシニアの場合だと、
真っ暗な中階段を降りると危ないので、
1Fの玄関そばがいいかもしれませんが、
玄関には置くスペースがなく逃げる導線を妨げるなら、
縁側など出口が広い場所もアリです。


◆「備蓄品」の場合
一個所だけでなく、複数に分けると取りだせなくなった時に安心です。
例えば、家の中ですと、キッチン、縁側、玄関など、
家の外にある倉庫や物置、車などもアリです。
ただし、外は気温が関係してくるので食品は注意しましょう。

坂出市民は防災に関して、関心が薄いので、危機感を持たせるために良い方法はないか? 今回の講演会も一つの入口だと思います。
ただ、講演はやればいいというものではなく、主催者側も関心を持ってもらうためのチラシづくりや広報の工夫が必要だと思います。
そういった意味では、今回の講演会は主催者様の工夫がたくさんあってこそ、来場数につながったと思います。
しかし、講演会は興味のある人しか来ないという現実もあるため、ちょっと強引(強制)ですが、
子ども→保育園・幼稚園のカリキュラムや学校教育の中に入れてもらう(年1回でもいいので)
保護者→PTAの講演や、授業参観、学級親子行事に防災講演やプログラムを入れてもらう
など、人が集まる環境の中に、防災講演やプログラムを入れていき、幼少期や子育て世代にもっと備えの大切さを知ってもらうことが未来につながると思います。
また、ふだんの行事(運動会・どんどや・地域活動)のついでに防災プログラムを取り入れてみるのもいいと思います。
単独で「防災」の講演やプログラム、防災訓練をしても、なかなか集客が厳しく、同じ人しか来ないという課題はどの地域でも一緒です。
全国の地域での取り組み事例があるので参考にされてもよいかもしれません。

https://www.gender.go.jp/policy/saigai/knowhow/index.html<外部リンク>
わたしも関心を持ってもらえるように、
これからも伝える内容を工夫して伝え続けていこうと思います。
「防災」はコツコツと草の根活動で、継続するしかないですから・・・・。

 

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