重層的支援体制整備事業について
坂出市における包括的な支援体制の整備について
これまでの社会保障制度は、高齢者福祉、障がい者福祉、児童福祉、生活困窮など分野・属性別に制度を発展させ、専門的な支援を充実させてきました。しかし、近年は、一つの世帯に複数の課題が存在しているために、各分野別の制度では対応しきれないケース(8050問題・ひきこもり・介護と育児のダブルケア・ヤングケアラーなど)が発生しており、必要な支援が十分に届いていない現状があります。
このような状況から、「地域共生社会の実現のための社会福祉法等の一部を改正する法律」が令和2年6月12日に公布され、地域生活課題の解決にむけた支援を包括的に行う「重層的支援体制整備事業」が令和3年4月1日に施行されました。
本市では、重層的支援体制整備事業に取り組むことで、複雑化・複合化した課題や制度の狭間にある課題等を有する人及びその世帯に対して、支援関係機関等との連携を強化し、包括的な相談支援体制の充実や、地域社会に参加しながら暮らし続けていけるよう、切れ目のない包括的な支援体制をめざします。
坂出市重層的支援体制整備事業実施計画(第四次坂出市地域福祉計画より抜粋) [PDFファイル/2.58MB]
相談支援事業所・福祉サービス事業所等のみなさまへ
各相談窓口・支援機関では対応が難しいケースについて
8050問題・ひきこもり・介護と育児のダブルケア・ヤングケアラーなど既存の支援体制では対応の難しい制度の狭間となるような課題も増加傾向にあります。
このような現状を踏まえ、複雑・複合化した課題へ対応するため、本市は既存の相談支援体制(相談窓口)を活用し、相談窓口・支援機関が連携しながら支援をおこないます。
(1) 福祉に関する各種相談は、既存の相談窓口や支援機関等で包括的に相談を受け止めます。
(2) 各相談窓口・各支援機関の単独機関では対応が難しい複雑・複合化したケースについて、つなぎ先に困ったときに「相談連携シート※」を用いて、坂出市健康福祉部(ふくし課・かいご課・こども課・けんこう課)または坂出市社会福祉協議会へつなぎます。相談連携シート以外の様式を使用していただいても構いません。
(3) 坂出市健康福祉部等でケース会を開催し、支援体制の調整等をおこないます。
※相談連携シートについて
各相談・支援機関で、複雑・複合化した課題のある対応困難なケースに関して、支援機関・支援者同士が連携しながら、円滑な支援を行うために相談支援機関が活用するシートです。
なお、同様の事項が記載されたものであれば任意の様式でも可能です。
坂出市役所(ふくし課・かいご課・こども課・けんこう課)または坂出市社会福祉協議会に提出することで、坂出市健康福祉部等のケース会でケースの解きほぐしや支援調整などを行います。
相談連携シート(Excel) [Excelファイル/29KB] ※同様の事項が記載されたものであれば任意の様式でも可能