坂出市郷土資料館
大正時代に建築された旧坂出商業学校の校舎を活用し、昭和53年11月3日に郷土資料館として開館しました。
郷土の文化財や民俗資料を保存し、展示室には農具や塩田仕事の道具をはじめ、昭和の中頃まで使用されていた日用品を、前庭では、道標や欄干、石棺などを展示しています。
施設利用案内
入館料
無料
開館時間
午前9時から午後4時
休館日
毎週月曜日,毎月末日,祝日,年末年始(12月28日~1月5日)
所在地
〒762-0043 坂出市寿町1丁目3-5 MAP<外部リンク>
Tel 0877-45-8555
その他
学校の校外学習などで,職員による説明が必要な場合は,事前に電話でご連絡ください。
展示内容(常設)
1階展示室
坂出市の農具や生活用具などの民俗資料等を展示しています。
旧坂出商業学校校舎(現郷土資料館)
郷土資料館となっている建物は,大正8年に坂出商業学校が県立学校に昇格したときに建設された学校舎で,建設途中火災に遭いながらも,翌年に完成した建物です。大正初期の建築様式をそのままとどめており,坂出市内の学校建築として最古の建造物でもあります。
また,この地は明治以来,綾北地方の教育発祥の地でもあることから,教育振興の記念すべき建物でもあり、昭和54年11月3日には坂出市の文化財として指定された建物です。
香川県立坂出商業学校本館(昭和5年)
次の写真は,昭和50年代に坂出中学校と川津中学校が合併し,坂出中学校が小山町に移転した後,郷土資料館として改装する直前のものです。
屋外展示
青海川の水門
青海川の水門を新しくしたため,古い石造りの水門を移転展示しています。
富士見橋の欄干
坂出-貞光線の,坂出富士見町筋(鉄道高架附近)に明治34年(1901)に架設されていた富士見橋の欄干等。
大正橋の欄干,礎石等
中湛甫に、大正11年(1922年)に架設された大正橋の欄干・礎石。旧北海岸町の北部、現在の両景橋下(築港町1丁目8番付近)にありました。
道標
金刀比羅宮(こんぴらさん)や白峯寺、高照院天皇寺などへ行くために、遍路道・街道などに建てられた道案内。
「(まっ)すぐへんろみち 是より崇徳天皇三十丁」と刻まれています。
「左こんひら道」 安政六未年七月建立。旧西通町~中通町附近に置かれていた。
石棺
加茂町山ノ神サギノクチの畑から出土した本物の石棺です。
王越村道路元標
大正年令により町村の道路距離の起点として建てられたもの。旧王越村役場前に建てられていた。
八軒屋 金毘羅灯籠
この石灯籠は,文政12(1829)年久米通賢の坂出墾田以前の海岸線で,高松藩舟番所が置かれていた通称八軒屋と云われたところの舟着場の灯台(高さ約2.90m)として,享和(1803)3年癸亥2月に建てられたものです。
この地は,慶長8(1603)年以後播州の移民によって築造された内浜・北浜・新浜と呼ばれた古浜の浜頭で,東西に延びる往還(丸亀・高松道)には州賀集落があり,南に延びる道は角山麓の新浜集落から口銭場を通り,さらに南に延びて阿讃の農山村とを結び,またこの舟着場に上陸した人々の金毘羅参りの道ともなった諸往来の起点でした。
このためか灯籠の露盤に『金』の字が刻まれて金毘羅灯籠となっている。