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今月のおすすめ本

コスモス
印刷用ページを表示する 掲載日:2017年9月26日更新

着物と衣替えの本

 衣替えの季節になりました。衣替えは,平安時代には始まっており,今でも着物の世界では,色や柄など厳密な決まりごとがあります。そこで今回は,着物について書かれた本をご紹介します。

 1冊目は,『和の文化に触れてみよう! 着物の大研究』です。
 この本は,着物がどんな服なのかといった基礎的な事から,着物の着方や歴史などを分かりやすく解説しています。例えば,昔は衣替えが1日でもずれると野暮(ダサイ)とされていました。10月なら,着物は袷に冬帯とされ,着物の色も,秋なら紅葉や露草色,冬なら椿色や橙色など色で季節を表現していました。色には,植物の花や葉,石や土などから作り出されます。中でも植物は,約300種類が材料として使われたと言われています。今ご紹介した事以外にも,着物について様々な事を知ることが出来ます。

 2冊目は,弓岡 勝美/編,『明治・大正・昭和に見る きもの文様図鑑』です。
 着物の文様には,花や生き物など季節を表すものだけでなく,品格を示したり,めでたい意味がこめられているものなど様々な意味があります。この本では,着物の文様を7つに大きく分類し,実際の着物の写真を使って,分かりやすく解説しています。文芸の文様・器物の文様では,物語絵として,『源氏物語』の文様が紹介されています。物語絵とは,仏教説話や古典文学などの有名な物語の中から象徴的な場面を抜き出して,それを絵に表したものです。『源氏物語』は,物語の場面展開が明白で,文様化しやすいことから,数多く使用されています。日本刺繍や染織の技で表現されたデザインをたっぷり楽しめる1冊です。

 3冊目は,白川 紺子/著,『下鴨アンティーク アリスと紫式部』です。
 旧華族の娘・鹿乃は,両親を早くに亡くし,兄の良鷹と,准教授をしている下宿人・慧の三人で古びた洋館に住んでいます。祖母の残したアンティーク着物を愛する鹿乃は,休日はいつも着物で過ごしています。そんなある日,祖母から「開けてはいけない」と言われていた蔵を開けたことで,不思議なことが起こり始めます。アンティーク着物に宿る人の想いをひもとく,心温まる物語です。この本には,書名からもわかるように,『源氏物語』や『不思議の国のアリス』など作中に実在の本が登場します。登場する本を読んでみると,より作品を楽しめます。ぜひ,作中に登場する本もご覧ください。

前回までのおすすめ本 

平成29年8月

<旅に出かけたくなる本> [PDFファイル/142KB]

平成29年7月

<つづきがあります~テストの問題に使われた本~> [PDFファイル/145KB]

平成29年6月

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平成29年5月

<冷たいお菓子が出てくる絵本> [PDFファイル/91KB]

平成29年4月

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昨年度のおすすめ本は平成28年度 図書館員おすすめの本のページをご覧ください。