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特集担当おすすめ本

印刷用ページを表示する更新日:2018年10月10日更新

10・11月特集  『10代のうちに読みたい100冊の本』 

 今回は,秋の読書週間におすすめの本の特集です。
 中でも,特におすすめの1冊は…

 

10・11月特集 10代のうちに読みたい100冊の本

『戸村飯店青春100連発』<外部リンク> 瀬尾まいこ/著 文芸春秋 です。

 物語の主人公は,大阪で庶民的な中華料理店を営む戸村飯店の二人息子・ヘイスケとコウスケです。年子のヘイスケとコウスケは,見た目も性格も正反対。
 なんでもそつなくこなす器用な兄のヘイスケは,たいていのことは筒抜けでみんながみんな身内のような常連客とは距離を置き,店の手伝いをすることもありません。店の後継者として期待されていないヘイスケは,常連客からはお気楽な「ボン」と呼ばれています。
 一方,弟のコウスケはいかにも関西人らしく明朗快活な関西男子。繊細な長男に対し,不器用だけれど単純なコウスケは,祖父の代から続く中華料理店を継ぐのは自分だと漠然と考えています。しかし,父が突然の大反対。
 人々はおしなべて阪神タイガースのファンで,よしもと新喜劇のギャグは何度見ても同じところで笑い,オチのない話をしようものなら厳しく突っ込み,良くも悪くもおせっかい。そんな関西のノリが合わないと感じているヘイスケは,高校卒業を機に家を出ます。
 物語は東京で一人暮らしをするヘイスケと,大阪の実家で暮らすコウスケの視点でかわるがわる語られます。近くにいても意外とわからない家族の考えていることが離れて暮らすことでかえって見えてきたり,居心地が悪いと思っていた故郷を恋しく思う気持ちに戸惑ったり…。
 関西弁の軽快な語りにクスッと笑って読んでいたら,ふいにほろっとさせられる,とっておきの青春兄弟小説です。

 ティーンズコーナーでは,11月末まで『10代のうちに読みたい100冊の本』と題して,職員おすすめの本を展示しています。ブックリストもご用意していますので,ぜひご覧ください。