令和6年度 坂出市立病院 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転倒・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体的拘束の実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 281 103 72 104 175 385 599 1451 1100 370
当院は、地域の中核病院として幅広い年齢層の患者さんに急性期医療を提供しております。
地域の高齢化に伴って、がん、心疾患、肺炎を多く診療しており60代以上の患者さんが多い傾向にあります。
コロナ以前は、小児の患者さんへの感染症に対する入院治療を行っていたことから、小児の患者さんの割合も比較的高く約15%を占めておりましたが
コロナ禍での受診控え等を受け一旦、入院患者の5%にまで落ち込みました。令和6年度にはコロナ前の約7割程の患者数となっております。
また、60代以上の患者さんは全体の76%、90歳以上の超高齢者についても8%を占め、年々この割合は上昇しております。
平均年齢は67.1歳となっており、小児科を除いた平均年齢は71.2歳となりました。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 120 12.91 16.40 3.33 84.97
050130xx9900x0 心不全 73 14.74 17.33 17.81 85.53
050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 70 2.09 3.07 1.43 69.99
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 68 7.76 8.88 0.00 76.68
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 65 15.52 20.78 27.69 84.71
呼吸器感染症のうち、75歳以上の高齢者の肺炎が最も多くなっていました。酸素療法やハイフローセラピーなどの呼吸管理を必要とする重症の患者の割合も3割超と多くなっています。入院早期よりリハビリを開始し、呼吸器ケアチームが積極的に関わることで肺炎でのリハビリ実施は7割を超え、そのうち入院3日内での開始は7割超となり平均して3.6日での開始となっています。
心不全は、地域の医療機関・施設より紹介され救急外来を受診される患者さんが多くなっています。また平均年齢が85歳と高齢になっています。薬物治療に加え、平均して入院5日以内に心臓リハビリテーションを行い、また近隣の病院とも連携して早期の退院に向け取り組んでいます。
狭心症については、治療ではなくカテーテル検査によるものとなっています。この疾患は動脈硬化に由来し高齢化と生活の欧米化に伴い、年々、増加しています。当院では、週2回の検査日に加えて緊急カテーテル検査・治療に対応できる体制を整えています。また、令和元年度に最新の血管撮影装置に更新いたしました。
胆・膵領域では、急性胆管炎の患者が多くなっています。救急疾患であり、黄疸や腹痛、炎症が強い場合には迅速な処置を施さなければ生命に危機を及ぼす疾患です。休日、夜間でも内視鏡治療が実施できるよう、医師・看護師・技師が24時間体制で対応しています。また当院では、他の施設で発症した胆管炎も積極的に受け入れています。
誤嚥性肺炎は、平均年齢85歳、平均在院日数16日、転院率28%と転院率が比較的高くなっています。地域の介護・福祉施設より紹介されるケースが4割近くと高く、そのため入院時より退院支援を開始し、病状の安定が得られたところで、紹介先もしくは適切な医療機関・施設へスムーズに紹介が行えるよう努めています。そのため平均在院日数も比較的短くなっています。
その他、上位疾患に現れた呼吸器、循環器、消化器以外にも、血液、糖尿病、腎臓などの専門分野でも入院治療を実施しています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 76 3.29 5.55 0.00 5.63
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 51 4.31 6.22 1.96 2.08
0400801199x0xx 肺炎等(1歳以上15歳未満) 27 3.85 5.61 0.00 6.85
030270xxxxxxxx 上気道炎 21 3.33 4.71 0.00 3.86
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 21 3.62 6.98 0.00 4.62
小児科では、肺炎や胃腸炎などの感染症や川崎病をはじめとする一般的な小児疾患全般にわたって診療をおこなっています。また、必要に応じて専門医や専門医療機関への紹介も適切におこなっています。
中等症までの食物アレルギー診断のための経口食物負荷試験や低身長に対する内分泌負荷試験も日帰り入院にて実施しています。小児科外来でご相談ください。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060335xx0200xx 胆嚢炎等 64 8.27 7.05 1.56 63.11
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) 47 4.91 4.54 0.00 70.85
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 27 17.74 14.81 0.00 75.30
060150xx03xxxx 虫垂炎 22 5.5 5.32 0.00 35.14
060040xx99x5xx 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 16 2.44 4.33 0.00 74.63
手術による治療を行う胆嚢炎等が上位疾患となり、胆のう水腫、胆嚢炎に対する胆嚢摘出を行っています。患者さんの状態に応じて腹腔鏡手術と開腹手術を選択しています。現在9割近くの患者さんで腹腔鏡下の手術が実施され、早期に社会復帰できるよう努めています。第4位の虫垂炎についても強い癒着や重篤な腹膜炎がない場合では腹腔鏡下が選択されますが、令和6年度については100%の実績で腹腔鏡下手術となっていました。
平成30年4月にヘルニア外来を設置したことで、患者さんが受診しやすくなり、患者数が多くなっています。開腹術と腹腔鏡下手術では、大体同等の比率となっています。日帰り手術は実施していませんが、開腹術と腹腔鏡下手術の術式の違いが在院日数に与える影響はあまりありません。
第3位の結腸の悪性腫瘍は、大腸癌の手術を示します。前の鼡径ヘルニアの様な良性疾患だけでなく悪性疾患に対しても低侵襲な手術に尽力しており、大腸癌の手術でも腹腔鏡下手術が9割近くで実施されています。
第5位の直腸肛門の悪性腫瘍に対しては、抗悪性腫瘍剤(抗癌剤)による治療が実施されています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折 76 25.88 25.29 61.84 83.04
160780xx97xx0x 手関節周辺の骨折・脱臼 33 6.12 3.94 3.03 35.42
160760xx01xxxx 前腕の骨折 28 10.32 5.95 3.57 70.96
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 25 14.28 19.16 52.00 76.92
160850xx01xxxx 足関節・足部の骨折・脱臼 19 26.89 17.84 10.53 64.37
地域の高齢化を反映して、自宅や施設等で転倒後痛みを訴え受診される患者さんが増えています。
大腿の骨折は、手術療法で対応しています。骨折後の骨粗鬆症の評価・治療は再発予防に重要であることから、ほぼ全例の患者さんに骨粗鬆症に対する介入をおこなっています。また、手術療法は早期に実施するほどその後の経過が良好であると言われています。約半数の患者さんに「緊急整復固定加算」を算定し術後の経過がより良いものになるよう取り組んでいます。当院での長期入院によるリハビリテーションは困難なため、必要に応じて継続治療が行えるよう転院調整を実施し、結果、令和6年度は他院への紹介転院が約6割となっています。
前腕や手関節の骨折も転倒した時に手をついて受傷されるケースが多くあります。入院ではほぼ全例で手術が実施されます。在院日数は平均して約7日と他の部位の骨折と比較して短くなっています。しかし、全国平均と比べると少し長めとなっています。これは糖尿病を既往症としてお持ちの患者さんに対する術前の血糖コントロールを十分におこなっていることが要因としてあげられます。
胸や腰の骨折は保存療法で入院安静となっています。コルセット着用で歩行器歩行が安定した時点で入院リハビリ継続のため転院する患者さんの割合は半数と高くなっています。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx02x0xx 肺の悪性腫瘍 40 8.85 9.82 0.00 73.68
040200xx01x00x 気胸
040020xx97xxxx 縦隔の良性腫瘍
040010xx01x0xx 縦隔悪性腫瘍、縦隔・胸膜の悪性腫瘍
040030xx97xxxx 呼吸器系の良性腫瘍
令和6年度、肺癌に対する手術を40件施行し、全ての患者さんに胸腔鏡下での手術を施行しました。安全な手術を第一に考え、患者さんの病態に沿った形で開胸、胸腔鏡下の選択を実施しています。胸腔鏡下での手術は患者さんへの負担も少なく、術後の経過もよいことから在院日数も平均して10日と短くなっています。
この他にも、気胸に対する胸腔鏡下手術、縦隔疾患に対する手術、手掌多汗症に対する胸腔鏡下交感神経切断手術など幅広い疾患に対する治療を行っています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 39 7.87 7.35 0.00 12.69
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 13 7.15 5.84 0.00 53.62
030320xxxxxxxx 鼻中隔弯曲症
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍
扁桃肥大、鼻中隔弯曲症、慢性副鼻腔炎に対して手術療法を行っています。
扁桃肥大に対する手術は、小児の患者さんが中心で平均年齢12歳となっており、現在、全身麻酔下で手術を実施し約1週間の入院期間となっています。
耳鼻咽喉科疾患全般(耳・鼻・のど・頸部・顔面)を取り扱っており、重症度に応じて手術や入院治療を勧めさせていただいています。
ほとんどの疾患が当院で診断可能ですが、悪性腫瘍などの特殊な治療が必要な疾患につきましては、適切な施設を紹介させていただいています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 81 2.22 2.45 0.00 72.43
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 49 4.20 5.16 0.00 61.78
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 19 10.11 13.66 0.00 75.47
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 18 6.22 7.77 0.00 73.00
110070xx02xxxx 膀胱腫瘍 17 5.82 6.75 0.00 72.12
前立腺の悪性腫瘍が取扱い第1位となっています。腫瘍マーカー検査で異常を指摘された患者さんに対して、入院で前立腺がんの疑いで針生検を実施しています。
尿路結石および前立腺肥大等の良性疾患に対して、経尿道的な手術を実施しています。令和2年度、前立腺肥大症に対して以前から実施していた経尿道的な手術に加えて、レーザー光を利用した“HoLEP”という最新の手術法を導入しました。レーザー光による手術のためメスを使わないことで痛みが少なく、術後の回復が早いため入院期間が短いというメリットがあります。
膀胱癌の患者さんに対しては、経尿道的に手術を実施して、組織確認を行います。膀胱癌は再発しやすい癌のため筋層非浸潤性膀胱癌については、再発防止の目的で術後抗癌剤(ピラルビシン)を膀胱内に注入しています。
平成31年4月に保険導入となった過活動膀胱に対する「ボトックス膀胱壁内注入療法」を当院でも令和2年度導入しました。ボトックスを膀胱壁内に注射することで筋弛緩作用を示し、過活動膀胱による様々な症状(尿意切迫感、頻尿、尿失禁)を改善するといわれています。飲み薬で症状が改善しない方がボトックス治療の適応になります。基本的には外来で実施となりますが、必要に応じて入院でも対応します。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 29 3 10 79 1 9 1 6,8
大腸癌 9 27 43 31 2 34 1 7,8
乳癌 0 0 0 0 0 0 1
肺癌 34 7 54 125 6 18 1 8
肝癌 1 3 3 0 2 14 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
現在、日本で患者数の最も多い5つのがんを5大がんといいます。
令和6年度の病期(ステージ)ごとの診療実績を集計しました。再発症例については症例数のみ集計しています。
当院の入院でのがん治療の患者数は、肺がん、大腸がん、胃がんの順となっています。
肺がんについては、ステージⅠの早期がんに対して胸腔鏡下の手術施行例が一定数ある一方で、Ⅳ期で診断・治療となる症例や再発治療も多くなっており、手術や抗がん剤治療、患者さんの病状に応じた治療を選択し実施しています。
大腸がんは現在日本で男女併せて最も多く発生しているがんとなり、当院でも多く取り扱っている癌腫です。コロナによる受診控え、健診控えの影響を受けステージⅠの早期の患者数が減少し、ステージⅢ・Ⅳの進行期での患者増の傾向が続いています。ただ、大腸カメラの検査数はコロナ前のレベルに戻っていることから今後、コロナの影響は薄れていくものと思われます。
胃がんでは、内視鏡(カメラ)による早期発見、早期治療が行われているためステージⅠの患者数が例年なら30%を超えて存在していました。しかし、コロナによる受診控え、健診控えの影響が若干残り、例年並みとはならず未だ30%を切っています。適切なタイミングでの検査が実施されるよう患者さんへ検査の推奨が望まれます。検査の機会が減少したことで、ステージⅠの早期の患者数が減少し、ステージⅢ・Ⅳの進行期での患者数が増加の傾向が続いており、胃がんではその影響が顕著です。
上記は、入院によるものの集計ですが、外来治療も積極的に行っており、当院では専任のスタッフを配置した外来化学療法室を設置しています。近年では副作用の少ない新規抗がん剤が登場してきたため初回(導入)は入院診療で実施し、外来へ移行するというケースが主流となっています。
また、患者さんが安心して治療を行うことができるよう、がん関連の認定看護師が中心となり多職種がチームとしてそれぞれの専門性を活かして患者さん・家族のケアに努めています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 21 9.81 50.00
中等症 135 12.80 77.63
重症 51 16.51 85.84
超重症 5 19.00 81.00
不明 0 0.00 0.00
市中肺炎とは、普段の社会生活の中でかかる肺炎のことです。
この指標では、細菌による肺炎を集計しており、 インフルエンザウイルスなどのウイルス性肺炎や高齢者で多くなっている食べ物等の誤嚥による肺炎は集計対象外となっています。
当院では、重症度別で中等症の患者さんが135症例と最も多くなっています。一般に中等症以上で酸素療法等が必要になるため入院治療が推奨されます。
重症度が高くなるにつれて、平均在院日数も長くなる傾向にあり、平均年齢も上昇傾向にあります。高齢者ほど重症化しやすいことが推察されます。
新型コロナの間接的な影響でその感染予防策が結果的に新型コロナ以外の気道感染を減少させ、患者さんの絶対数を減少させました。しかし、入院治療の必要な中等症以上の患者割合はおよそ90%で変化はなく、外来診療が可能な軽症の患者は様々な事情で一定数ありますが、適切な治療は実施できているものと考えています。
重症度に関わらず呼吸器使用の場合もありますが、呼吸器装着から離脱までの管理を多職種からなる呼吸器チームが中心となり行っているので安心して治療を行っていただけます。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 9 12.11 82.22 45.45
その他 2 5.50 75.50 9.09
脳梗塞治療は特に迅速な治療開始がその後の患者さんのADL(日常生活動作)に影響を与えると言われています。
また、脳梗塞治療でのリハビリテーションは後遺症予防に非常に重要です。当院の脳梗塞患者の平均年齢は80歳を超えており、年齢的に長期臥床を防ぐためにも、発症から平均して2日以内にリハビリテーションを開始するようにしています。
院内で発生した脳梗塞に対しては、TPA(血栓溶解療法)や血管内治療などの超急性期治療は当院では実施できませんので、近隣の医療機関へ紹介転院を行うことで迅速に対応しています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 78 1.56 10.62 2.56 79.50
K654 内視鏡的消化管止血術<胃> 36 3.25 15.11 25.00 72.86
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ) 31 3.94 10.10 6.45 72.61
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 27 9.07 12.41 3.70 69.96
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 25 0.04 13.80 8.00 70.60
胆・膵領域で、がんや胆石によって黄疸や胆管炎、胆のう炎、膵炎などを発症した緊急入院が多くなっており、内視鏡的に胆道にステント留置を行っています。このような処置を早期に実施することで、その後の治療をスムーズに実施できるようになります。また、内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの)とは、胆管炎や胆嚢炎の要因となっている胆石に対する内視鏡的処置の一つです。ドレナージやステント留置・胆道結石除去の初回治療時に同時に行われることが多く、内視鏡下で十二指腸乳頭を切開し、結石排出のための処置具を使い総胆管結石を除去します。
2番目の術式は、消化管出血によって吐血や下血をおこされた患者さんに内視鏡的に止血を行っています。
4番目の術式の抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置については、化学療法を行う患者さんに必要なときに薬剤を血管内に投与できるカテーテルを皮下に留置する設置術を当院外科に依頼し安全に実施しています。
5番目の術式では、虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)に対する経皮的冠動脈ステント留置術が多くなっています。これはカテーテルを用いて狭窄部位にステント(金属)を留置して拡張します。開胸手術でないため患者さんの負担も少なく実施することができます。循環器内科ではこのような緊急性のある疾患に対応できるような体制を確保しています。
消化管領域においては、内視鏡的粘膜下層剥離術を中心に、胃・大腸、食道に生じた早期がん・ポリープに対する内視鏡的治療を積極的に行っ ています。低侵襲で入院期間も1週間程度と短期間であるのが特徴です。胃などの臓器が温存されるため、術後の食欲低下など機能障害が生じにくいことが最も大きな利点であるといえます。
上位の術式にはあがっていませんが、腎臓内科で血液透析をはじめる方のための血液の出入り口となる内シャント造設や内シャントの狭窄・閉塞に対する血管拡張などの手術を他施設からの依頼も含め多く実施しています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆のう摘出 69 1.29 7.97 2.90 64.30
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 31 6.42 13.00 3.23 75.13
K6335 鼡径ヘルニア手術 26 0.96 3.19 0.00 75.12
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 22 0.86 3.64 0.00 35.14
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 21 1.00 2.62 0.00 65.57
外科の手術集計では、多くが腹腔鏡下で行われていますが、患者さんの病態に応じて腹腔鏡下、開腹の術式選択を実施しています。鼡径ヘルニアについては、患者さんの既往や病態に応じて開腹と腹腔鏡下を選択した結果、およそ半々の実績となっています。
上位を良性疾患が占めていますが、胃癌、大腸癌、肝胆膵癌など悪性疾患についても多数の手術を行っています。
令和6年度は、結腸(虫垂を含む)の悪性腫瘍に対する腹腔鏡下手術が上位症例となっています。通常、がんの切除術は予定入院でおこなわれますが、今年度についてはイレウス発症にて緊急入院された症例が5例もあり、そのため平均術前日数が6日と長くなっております。この手術では、取り残しのないように癌の広がっている可能性のある腸管とリンパ節を切除します。
虫垂切除術では、炎症等の症状が強く、保存的治療が困難な場合に切除をおこないます。
入院にあたっては外科医師全員が主治医となるグループ診療を行っています。どの医師にでもお気軽にご相談いただける体制となっており安心して入院生活をお送りいただけるものと考えています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0462 骨折観血的手術(前腕) 58 2.07 13.98 8.62 66.69
K0461 骨折観血的手術(大腿) 50 2.42 22.18 52.00 80.64
K0811 人工骨頭挿入術(股) 43 2.77 22.63 55.81 82.98
K0463 骨折観血的手術(鎖骨) 39 1.77 8.82 0.00 50.36
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(下腿) 34 1.09 3.03 2.94 65.5
地域の高齢化を反映して、転倒による骨折等の外傷の手術症例が多く、四肢骨折の観血的手術で件数が多くなっています。下腿の骨折に対しては、骨折部位を開いて整復と固定を行ったり、骨折によって骨頭が壊れ、骨頭の保存が難しい場合には人工骨頭の挿入を行っています。
手の外科専門医が在籍しており毎年、骨折観血的手術(前腕)が上位になっています。治療のための手術とその際に挿入したプレートを抜釘する骨内異物(挿入物)除去術(前腕)が上位術式としてあがっています。
また、重度の変形性股関節症、変形性膝関節症に対して人工関節を挿入する手術を実施しており、患者さんの年齢、活動性、骨形態などを検討し、最適な人工関節や手術方法を決定しています。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 20 1.35 6.35 0.00 75.95
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 13 1.00 5.85 0.00 69.15
K5131 胸腔鏡下肺のう胞切除
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術
K513-2 胸腔鏡下良性縦隔腫瘍手術
令和6年度、肺癌の手術を40件施行し、全例を胸腔鏡下で施行しています。安全な手術を第一に考え、患者さんの病態に沿った形で開胸、胸腔鏡下の選択を実施しています。胸腔鏡下での手術は患者さんへの負担も少なく在院日数も平均して10日と短くなっています。
10症例未満の手術のため表示されませんが、胸腔鏡下肺のう胞切除術は、気胸に対する標準的な治療です。気胸とは、肺がパンクして縮んでしまう病気で、胸痛・呼吸苦などが突然出現します。
初期治療を胸腔ドレナージといって、胸の中にチューブを入れ、肺から漏れた空気を排出して肺の拡張を図ります。原因となった肺嚢胞に対しては治療を行っていませんので約半数で再発します。
繰り返し発症してしまう場合や、再発予防に対して、肺嚢胞の切除もしくは縫縮を実施します。肺切除に関しては胸腔鏡下で実施しています。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 37 1.00 6.00 0.00 11.86
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 12 1.00 5.08 0.00 52.75
K347 鼻中隔矯正
K309 両鼓膜チューブ挿入術
K453 左顎下腺腫瘍摘出術
扁桃肥大、鼻中隔弯曲症、中耳炎、慢性副鼻腔炎に対して手術療法を行っています。
耳鼻咽喉科疾患全般を取り扱っており重症度に応じて手術や入院治療を勧めさせていただきます。
ほとんどの疾患が診断可能ですが、悪性腫瘍などの特殊な治療が必要な疾患につきましては、適切な施設を紹介させて頂いています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 47 1.04 1.94 0.00 61.47
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 39 1.26 3.28 0.00 75.82
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 23 0.48 6.52 8.70 60.61
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除・蒸散術(ホルミウムレーザー等使用) 18 1.17 6.28 0.00 72.50
K800-2 経尿道的電気凝固術
経尿道的に膀胱がん、尿路結石、前立腺がんに対して手術を行っています。
尿路結石症に対する治療は、最新のレーザー破砕装置を取り入れ、従来では困難であった上部尿路に対する経尿道的内視鏡手術治療を実践しています。
膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用)は、尿道から膀胱に内視鏡を挿入し、その先端に付いている電気メスで膀胱内の腫瘍を切除します。
3番目の経尿道的尿管ステント留置術は、尿管が腫瘍や結石など何らかの原因で狭くなったものに対し、尿管ステント(管)を留置します。
4番目にある前立腺肥大症の治療として、肥大部をレーザー切除する経尿道的ホルミニウムレーザー(HoLEP)と呼ばれる手術、経尿道的前立腺吊上術(ウロリフト・水蒸気治療)を実施しています。従来の切除術と比べると低侵襲で出血が少なく患者さんに負担の少ない手術がおこなえます。それぞれの術式に有利不利があり、患者さんの希望を伺いながら個々の患者さんに応じた手術の提案をさせて頂いています。
また、女性の尿失禁に対する薬物および手術治療や、夜尿症などの一部の小児泌尿器科疾患の治療も行っています。
泌尿器科疾患は、腎臓内科や婦人科との関連する疾患も多くあります。当院では、必要に応じて院内はもちろん、周辺の他の医療機関とも可能な限りの連携を取り、市民の皆さんが安心して受診いただけるように努力しています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 15 0.32
異なる 12 0.26
180010 敗血症 同一 56 1.21
異なる 10 0.22
180035 その他の真菌感染症 同一 2 0.04
異なる 1 0.02
180040 手術・処置等の合併症 同一 9 0.19
異なる 1 0.02
入院契機が『同一』とは、感染症や合併症の治療を目的として入院されたことを示し、入院契機が『異なる』とは、他の治療目的で入院し たものの、入院中に感染症や合併症の治療が主な治療目的となったことを示しています。
血液の凝固に異常をおこす疾患で播種性血管内凝固症候群(DIC)というものがあります。これは症候群であり病名ではありません。そのため敗血症やがん、重症感染症が基礎疾患があり、その合併症として発症します。
入院時すでにDICであった患者は55%、残り45%は入院時は原疾患に対する治療を行っていたという結果になっています。入院契機疾患は悪性腫瘍(血液含む)や胆管炎等の腹腔内感染で多く、その原疾患に伴い入院後発症したものが多くなっています。
様々な感染症から血液に病原菌が入り敗血症になることがありますが、入院時すでに敗血症の患者さんは85%、残り15%が入院後発症したものとなります。入院契機疾患は急性腎盂腎炎や急性胆管炎、肺炎などで病原体が血流に入り込み全身を巡ることで敗血症を引き起こします。
抗がん薬投与や放射線治療を受けて白血球数が低下している人、副腎皮質ホルモン薬や免疫抑制薬を投与されて、感染に対する防御能が低下している人は、敗血症を起こしやすいので特に注意が必要です。
当院の手術・処置等の合併症は、退院後に術後・処置後感染や出血を発症したもので、元の疾患に対しての治療は終了した後の合併症の発症となっています。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
509 489 96.07
肺血栓塞栓症とは、血栓が肺動脈につまることで発症します。血液は流れが停滞すると凝固して血栓ができやすくなります。飛行機などで長時間座って下肢の血流が滞り、血栓ができて発症する『エコノミークラス症候群』が有名です。
国内での、肺血栓塞栓症を発症した場合の院内死亡率は14%と報告されています。そのうち40%以上が発症1時間内の突然死とされており、臨床診断率の向上だけでは予後の改善は達成できないと考えられています。
よって、発生予防対策が必要不可欠です。
当院では、肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を実施した患者さんに対し、高い割合で予防対策を実施しており、100%に近づけることを目標にしています。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
2246 1633 72.71
血液内の病原菌の有無を調べることを「血液培養検査」といいます。
血液は通常無菌状態で保たれていますが、血液内へ病原菌が侵入すると、血流によって病原菌が全身へ広がり菌血症や敗血症という重篤な感染症となります。それを防止するために、何らかの感染症であると考えられる場合には、速やかに病原菌を特定し治療に効果的な抗菌薬を選択する必要があります。
病原菌は血液中に常時存在するわけではないので、1セットの血液培養検査では原因菌を検出できる確率が限られます(検出感度73.2%)。一方、血液培養検査を2セット実施した場合、その確立が20%近く上昇した(検出感度93.9%)という研究報告もあることから2セット採取は世界的な標準となっており、感染症治療を行う上で非常に重要な値となっています。
当院では、ICT(感染対策チーム)が中心となりその有用性を教育し、チェック体制を取っていることから高い2セット実施率を達成しています。
今年度の成績については、血液培養ボトルが世界的に供給され難くなった時期があり、この様な結果となっています。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
529 510 96.41
近年、感染症治療において、幅広い菌種に効く抗菌薬(広域スペクトル抗菌薬)に耐性のある抗菌薬耐性菌(以下、耐性菌)が出現し、従来の抗菌薬が効かない、または効きにくい難治性の感染症が増加しているのが世界的な問題となっています。
不適切な抗菌薬の使用は、耐性菌の発生や蔓延の原因となることから、当院でもAST(抗菌薬適正使用支援チーム)を組織し、抗菌薬適正使用を推進する取組みをおこなっています。
抗菌薬適正使用の鍵を握るのは正確な微生物学的診断であり、抗菌薬投与前の適切な検体採取と培養検査が必要となります。
当院では、抗菌薬使用時の細菌培養検査の遵守に様々な角度から取組み、その結果として高い実施率となっています。
転倒・転落発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
54806 148 2.7
入院中は環境の変化に加え、病気や運動機能の低下により、思いがけない転倒・転落が発生することがあります。
転倒・転落を完全に予防することは難しいですが、その発生を可能な限り予防しリスクを共有し、予防に取り組む必要があります。
本集計は、医療機関の機能や地域差、患者の状況により発生リスクが変わるため一概に評価することは難しく、発生状況を分析し必要な予防策を講じていくことが非常に重要であることを示します。
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
54806 2 0.04
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3とは、転倒転落による傷害(骨折などにより手術や大きな処置を必要とする)発生事例を指します。
この指標は、病院として転倒転落予防の取組みを効果的に行なえているかどうかを示す指標です。
全国平均は、0.1‰となっていますが、全国平均よりも低いという結果で良しとするのではなく、結果は特定の時点であった可能性もあるため、継続して転倒転落予防への取組みを実施していく必要があります。
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率ファイルをダウンロード
全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
842 842 100
開胸・開腹を伴う手術は、手術開始直前に抗菌薬を点滴などで投与することで、手術後の感染を抑えることが期待されます。
当院では、ICT(感染対策チーム)が中心となり感染対策に積極的に取り組んでおり、安心して手術が受けられる環境強化に取り組んでいます。
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
52779 22 0.04
褥瘡(じょくそう)とはいわゆる「床ずれ」と呼ばれるものです。
一度できると治りにくくなることもあり、予防が大変重要です。
当院では、褥瘡対策チームと皮膚・排尿ケア認定看護師が中心となり、褥瘡の発生予防に努めています。また、発生した褥瘡に対しては悪化予防、早期回復を目指した治療や環境調整を実施しています。
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合ファイルをダウンロード
65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
3184 3105 97.52
65歳以上の患者に対し入院後48時間以内に栄養状態のリスク評価をおこなった割合を示します。
入院早期の栄養状態の評価は、傷病の回復や合併症の予防に大きく影響するため、栄養管理を早期から把握することで低栄養の進行を防ぎ、早期回復をサポートすることができます。
この評価で低栄養と評価された患者さんに対しては、当院では栄養サポートチーム(NST)が介入し適切な栄養管理が実施できるよう多職種で支援を行っています。
身体的拘束の実施率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
54806 3386 6.18
令和6年度の医療制度改革により、病院における「身体拘束の最小化の乗り組み」が要件化されました。
安全な医療を遂行するために他に適切な方法がない場合、医師の指示の下、やむを得ず身体的拘束三原則に則り拘束用具を用いて身体の安全を図ることがあります。
当院では、身体的拘束最小化・認知ケアチームが中心となり、十分な倫理的配慮をもって情報共有をおこない身体拘束が必要最低限になるような取組みを実施しています。
更新履歴
R7.9.22
令和6年度病院指標 更新