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心肺蘇生法の手順

コスモス
印刷用ページを表示する 掲載日:2016年8月29日更新

1 反応(意識)を確認する

反応を確認している写真

 耳もとで「大丈夫ですか」または「もしもし」と大声で呼びかけながら,肩をやさしくたたき,反応があるかないかをみます。

 ≪反応(意識)を確認する場合の要点≫

 ・呼びかけに対して目を開けるか,なんらかの返答または目的のあるしぐさがなければ「反応なし」と判断します。

 ・反応がない場合や判断に自信が持てない場合は,大声で周囲に助けを求めます。

 

2 119番通報し,AEDの携行を依頼する 

119番通報をしてAEDを手配する写真  

 そばに誰かがいれば,その人に119番通報とAEDの手配(近くにある場合)を依頼します。周囲に誰もいない場合は自分で119番通報を行い,AED(近くにあれば)を取りに行きます。  

※心肺蘇生のやり方が分からない場合は,電話を切らずに指示を仰ぎましょう。

 

3 呼吸の確認を行なう   

  「普段どおりの呼吸」しているかどうかを,10秒以内で胸や腹部の上がり下がりを見て確認します。

  ≪呼吸の確認の要点≫

 ・胸や腹部の動きがない場合

 ・10秒間確認しても呼吸の状態がよくわからない場合

 ・しゃくりあげるような,途切れ途切れに起きる呼吸が見られる場合

  上記のいずれかの場合は「普段どおりの呼吸なし」と判断します。 

 ※反応はないが,正常な呼吸がある場合は,「回復体位」にして応援や救急隊の到着を待ちます。

 ≪回復体位≫

回復体位

 

 4 胸骨圧迫を行なう

 胸骨圧迫を行う様子胸骨圧迫を行う様子

 「普段どおりの呼吸」がない場合,あるいはその判断に自信が持てない場合には,「心停止」と判断し,危害を恐れることなく直ちに胸骨圧迫を開始します。

 胸骨圧迫する場所は胸の真ん中(胸骨の下半分)です,必ずしも衣服を脱がせて確認する必要はありません。

  ≪胸骨圧迫の要点≫

  • 胸の真ん中を
  • 強く(胸が約5センチ沈むように圧迫するが、6センチを超えないようにする)
  • 速く(100回/分から120回/分のテンポ)
  • 絶え間なく
  • 圧迫行う度に胸を元の位置に戻す(胸から手を離さずに)
  • 中断する時間を最小限にする

 

 5 人工呼吸を行う

気道確保の様子

 「気道確保」(頭部後屈あご先挙上)

 ・片手(頭側の手)で額を押さえながら,もう一方の手(足側の手)の指先をあごの先端,骨のある硬い部分にあてて持ち上げます。

人工呼吸を行う様子 

 「気道確保」をしたまま,口を大きく開いて傷病者の口をおおって密着させ,鼻をつまみゆっくりと約1秒かけて胸の上がりが見える程度の量を吹き込みます(口対口人工呼吸)。行う際には,感染防護具を使用することが望ましいです。 

※傷病者の顔面に吐物や血液が付着している場合,これをふき取るなどの操作は心肺蘇生の開始を遅らせる可能性があります。フェイスシールドなどの感染防護具が備わっていたとしても,その準備に時間がかかる場合は「人工呼吸」を省略して「胸骨圧迫」のみを継続して実施しましょう。

 ≪口対口人工呼吸の要点≫

  • 胸が上がる程度
  • 1回約1秒間かけて吹き込む
  • 2回続けて試みる
  • 10秒以上かけない

 

6 AEDの準備を行なう

AEDを準備している様子 電源を入れている様子

 ・心肺蘇生を行っている際にAEDが届いたら,すぐにAEDを使う準備を始めます。

 ・AEDにはいくつかの種類がありますが,どの機種も同じような手順で使用できるように設計されています。AEDは電源を入れると,音声メッセージと点滅するランプで,実施すべきことを指示してくれます。

 ・AEDを使う準備をしながらも心肺蘇生をできるだけ続けてください。

※心肺蘇生を開始する前にAEDが到着した場合はAEDの使用を優先してください。

 

 7 電極パッドを貼る

電極パッドを貼り付けている様子 電極パッドを貼り付けている様子

 ・衣服を取り除き,胸をはだけます。

 ・電極パッドの袋を開封し,電極パッドをシールからはがし,粘着面を胸の肌に貼り付けます(貼り付ける位置は電極パッドに絵で表示されていますので,それに従ってください)

 ・電極パッドを貼り付ける際にも,可能であれば胸骨圧迫を継続してください。

 ・AED本体に成人用と小児用の2種類の電極パッドが入っている機種や,成人用モードと小児用モードの切替えがある機種があります。その場合には小学生以上には成人用のパッド(成人用モード)を使用し,未就学児には小児用の電極パッド(小児用モード)を使用してください。小学生以上には,小児用のパッド(小児用モード)は使用しないでください。

≪電極パッドを貼る場合の要点≫

 ・傷病者の胸が濡れているときは,タオルなどで拭き取ってから電極パッドを貼ります。

 ・胸に貼り薬があり,電極パッドを貼る際に邪魔になるときは,それをはがして,肌に残った薬剤を拭き取ってから電極パッドを貼ります。

・心臓のペースメーカーや除細動器が胸に埋め込まれているときは,胸の皮膚が盛り上がっており,下に固いものがあるのでわかります。そこを避けて電極パッドを貼ります。

 

8 心電図の解析と電気ショック

心肺蘇生の再開のようす 電気ショックの様子

≪心電図の解析≫ 

・電極パッドを貼り付けると,「体に触れないでください」などと音声メッセージが流れ,自動的に心電図の解析が始まります。AEDの操作者は「みなさん,離れて!」と注意を促し,誰も傷病者に触れていないことを確認します。

 ・AEDは電気ショックを行う必要があると解析した場合には「ショックが必要です」必要がないと解析した場合には「ショックは不要です」などの音声メッセージが流れます。

 ・「ショックは不要です」といった音声メッセージの場合は,直ちに「胸骨圧迫」を再開します。

≪電気ショック≫

 ・AEDが,電気ショックが必要と解析した場合は,「ショックが必要です」といった音声メッセージとともに自動的にエネルギーの充電を始めます,充電には数秒かかります。

 ・充電が完了すると,「ショックボタンを押してください」といった音声メッセージとともに,ショックボタンが点灯します。

 ・AEDの操作者は「ショックを行います,みなさん,離れて!」と注意を促し,誰も傷病者に触れていないことを確認してショックボタンを押します。

※電気ショックを行ったら,直ちに「胸骨圧迫」を再開します。

※心肺蘇生を再開して2分ほど経ったら,再び,AEDが自動的に心電図の解析を行います。音声メッセージに従って傷病者から手を離し,周囲の人も傷病者から離れます。

 

心肺蘇生はいつまで続けるか

 傷病者に何らかの応答や目的のある仕草(例えば,嫌がるなどの体動)が現れるまで,または救急隊などに引き継ぐまで,心肺蘇生とAEDの手順をくりかえしてください。心肺蘇生を続けているうちに傷病者が動き出す,うめき声をだす,あるいは「普段どおりの呼吸」をはじめた場合は,心肺蘇生を中止します。「普段どおり呼吸」妨げられないために「気道確保」や「回復体位」を行ってください。

心肺蘇生の様子 心肺蘇生の様子