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坂出市立病院 > 総合診療カンファレンス

総合診療カンファレンス

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年3月18日更新

当院における総合診療カンファレンス

 New England Journal of Medicine (NEJM)の症例検討会(マサチューセッツ総合病院における臨床病理検討会)の中から1題を選び、主訴、病歴から鑑別診断を挙げて皆で討議し、最終的な結論を導く。その後担当者から専門家の意見を踏まえた、模範鑑別診断と最終診断した疾患についての講義をするという方法をとる。

 担当者は研修医の中から1名、書記を1名、残りの研修医と会に出席した医師全員で鑑別診断について討議する。司会進行は内科松岡医師が行う。

 開催場所と日時

 原則月1回で、第3‐4火曜日の18時から、講堂もしくは会議室で行う。

 総合診療カンファレンスの目的

 ※英語論文に慣れ親しむ

 ※上級医とともに日常外来診療における鑑別診断能力を磨く

 医療の進歩が日進月歩の、そして医療情報が氾濫している現在の医療現場において、英語論文の重要性は言うまでもなく、英語論文に慣れ親しみ、効率的に自身に必要な情報を得る必要がある。しかし研修医のみならず、上級医でも、仕事の合間のわずかな時間で論文を読むことは難しく、新たな情報を得にくいのが現状である。それゆえに当院では、時間を作って皆で英語論文を読む機会を作った。

 次に習得すべき医学知識が多くなり、さらに深い専門知識が要求される現在医療の中で、専門医間の橋渡し役を担う内科医が必要であるという認識のもと、幅広い知識を有する総合診療医の役割が高くなってきている。日常の外来診療においては、あらゆる主訴の患者さんが来院し、その都度鑑別診断を挙げているが、患者数の増加に加えて、血液検査や画像検査が容易に施行できる環境が整っていることもあり、十分な鑑別診断を考える前に検査に頼る場面が少なくない。それゆえ十分な時間をとり、内科診断学を熟慮する機会をもつことは非常に有意義であると考える。

 総合診療カンファレンスの流れ

 NEJM(CME欄)に掲載されているマサチューセッツ総合病院の臨床病理検討会の一題を抜粋し、担当研修医がAプリント(症例の紹介、英文をそのまま日本語訳したもの)をプレゼンテーションする。その後松岡医師の司会進行のもと、非担当者研修医を含む出席者全員にて鑑別診断を順次あげていき、その中から否定的な鑑別診断を削除していく。最終的に病歴から否定できない数個の鑑別診断まで絞り、最終診断を予想する。

 次に担当研修医よりBプリント(模範鑑別診断と、診断の根拠などを総合的に考察したプリント)を配布して、それを説明してもらう。

~鑑別診断のプロセス~

~鑑別診断のプロセス~カンファレンス

 最後に最終診断についての講義(Cプリント)を担当者に行ってもらう。

~カンファレンスの風景~

 総合診療カンファレンス

 会への参加にあたって

 本会は医師のみならず、また院内外も問わずどなたでも参加可能です。院内職員、院外の開業医の方々、学生さんで参加希望がありましたら、内科 松岡亮仁(0877-46-5131:病院代表から内線を鳴らして頂ければ構いません。メールアドレス:makihito625@gmail.com)までご相談ください。


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