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高潮ハザードマップ

印刷用ページを表示する更新日:2023年3月8日更新

坂出市高潮ハザードマップ(令和5年3月作成)

最新の浸水想定区域に基づき高潮ハザードマップを作製しました。水防法の規定により想定し得る最大規模の高潮による氾濫が発生した場合に、浸水が想定される区域、避難場所を示したものです。

このハザードマップを参考に、ご自宅等の危険の有無について確認しておき、高潮浸水想定区域内やその周辺に住んでいる方は、早めの避難をお願いします。

 

坂出市高潮ハザードマップ 陸部 [PDFファイル/7.17MB]

坂出市高潮ハザードマップ 島しょ部 [PDFファイル/4.2MB]

 

かがわ防災Webポータル・防災アプリ「香川県防災ナビ」

香川防災Webポータル<外部リンク><外部リンク>では,ハザードマップの元となる想定を確認することができます。地図を拡大ます。(被害実績については表示されません。)

また,令和2年4月から運用を開始した防災アプリ「香川県防災ナビ」をご利用いただくと,スマートフォンにて,該当地点のハザード情報を一括して確認いただくことができ便利です。(地図上で「情報表示」をタップ)

ハザードマップと合わせてぜひご利用ください。

高潮とは

 通常、海面は月の引力等により、1日につき1~2回の割合で、定期的に満潮と干潮を繰り返しています。そのため、満潮や干潮の時間及び海面の高さは、予め計算しておくことが可能です。この海面の高さを「潮位」といい、計算により求められた潮位を「推算潮位」といいます。また、実際の潮位と推算潮位の差を「潮位偏差」と呼びます。
 台風の接近等により、実際の潮位が推算潮位よりも高くなる海面の上昇を高潮と呼び、潮位偏差が大きくなり護岸や防潮堤を越えて住宅地等に浸水してくると、高潮災害が発生します。

高潮発生の仕組み

高潮発生のイメージ

(1)吹き寄せ効果
 台風の中心は、周囲に比べて気圧が低くなっています。風は気圧の高いところから低いところに向かって吹きますので、この風が沖から海岸に向かって吹くと、海水が海岸に向かって吹き寄せらる「吹き寄せ効果」により、海岸付近の海面が上昇します。
 吹き寄せによる海面上昇は、風速の2乗に比例し、風速が2倍になれば海面上昇は4倍になります。

(2)吸い上げ効果
 台風が接近して気圧が低くなってくると、それに応じて海面が持ち上がってきます。これが「吸い上げ効果」で、外洋では、気圧が1hPa低くなると海面は1cm上昇するといわれています。

高潮について

 次の気象庁のホームページに、香川県の高潮についての解説があります。

平成16年台風16号

高潮で潮位が上がった坂出港西運河 普段の西運河
(左)平成16年台風16号による高潮で潮位が上がった坂出港西運河。(入船町)
(右)普段の西運河。手前のガードレールで潮位を比較できます。

高潮で浸水した金時人参の畑 県道33号線の道路冠水
(左)芽が出たばかりの金時人参の畑も高潮で浸水しました。(大屋冨町)
(右)県道33号線も道路冠水。奥はサンロード港町。(元町、本町)

 坂出市においても、家屋、農業、漁業等に大きな被害を与えた平成16年の台風16号は、高潮のピークが台風最接近後に出現した、瀬戸内海独特の高潮災害であったと考えられます。
 一説によると、この高潮における吹き寄せ効果の寄与率は、地域によってばらつきはありますが、60~70%といわれています。
 台風の接近による東南~南よりの風により周防灘付近に吹き寄せられた海水が、その後の台風の移動で、西~南西より20m/sで瀬戸内海を吹き続けた風により、大阪湾まで徐々に東へ移動しました。
 台風の移動に伴う吸い上げ効果による海面上昇の動きは、尾道・今治間の島嶼部により狭くなった区域で流れを妨げられたため、最低気圧時から約2時間遅れで最大の潮位偏差が発生しました。
 燧灘では、西よりの風による吹き寄せ効果に、送れて高まってきた吸い上げ効果が重なり、潮位偏差が大きくなりました。

 坂出港における推算潮位及び実際の潮位は、次のような状況でした。

潮位一覧(平成16年8月30日~31日)

年月日 時刻 実測潮位標高(m) 推算潮位標高(m) 潮位偏差(m) 気圧(hPa) 備考
2004年8月30日 16時00分 -0.34m -0.85m 0.51m 987.0hPa  
17時00分 -0.54m -1.05m 0.51m 984.0hPa
18時00分 -0.41m -1.07m 0.66m 981.4hPa
19時00分 0.10m -0.76m 0.86m 978.7hPa
20時00分 0.95m -0.14m 1.09m 978.1hPa 気圧は1時間おきにしか記録を残していないので、この前後で最低気圧になったと思われる。
21時00分 1.68m 0.54m 1.14m 979.9hPa  
21時40分   避難勧告発令。この前後から市内での通行止め箇所が増えてくる。

22時00分

2.43m 1.08m 1.35m 983.6hPa この後、道路冠水、住家への浸水情報、停電情報、避難情報等が、市へ入ってくるようになる。

22時10分頃

2.57m 1.15m 1.42m   潮位偏差が最大となったと思われる時間。毎正時の推算潮位しか把握できないため、この推算潮位は時間毎のデータを案分計算した。
23時00分 2.65m 1.47m 1.18m 987.1hPa  
23時10分~23時30分 2.71m   最高潮位。
2004年8月31日 0時00分 2.57m 1.67m 0.90m 989.8Pha 推算潮位では、この時間が満潮。

 この台風16号の高潮による浸水区域を、下記にまとめています。

潮位の観測

 坂出市では、潮位が標高2.3mに達すると予想される場合は、高潮警報が発表されます。高潮警報が発表された場合は、潮位に気をつけてください。
 坂出市が設置している、験潮儀の観測データを、下記の香川県ホームページで見ることができます。

 また、次の気象庁のホームページで、与島の、実際の潮位と推算潮位(ここでは「天文潮位」という言葉で表しています。)の状況、潮位偏差の状況を見ることができます。

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